【gashacoco】Case1 カプセルトイショップ 毎週のように新商品を提供するカプセルトイショップ
公開日:2023.08.30
最終更新日:2023.08.31
※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
既存事業者を対象にFC募集を開始
玩具自動販売機の設置・運営を主な事業とするハピネット・ベンディングサービスは、2019年よりSC施設を中心にカプセルトイショップ「gashacoco(ガシャココ)」を展開している。エンタテインメント商材の中間流通で最大手となるハピネットグループである同社は、数多くの玩具メーカーと契約しており、圧倒的な仕入れ量を実現している。
女性利用者が6割
ハピネット・ベンディングサービスは、1972年の設立当初より玩具自動販売機、いわゆるカプセルトイ事業に携わってきた。当時のガシャポンは1回20円ほど。ゴム製で単色の人形やミニチュアカーなどが入ったシンプルなものだった。主な設置場所はトイショップやスーパーの一角。同社は、小規模スペースを活用することで設置台数を増やしてきた。
カプセルトイ市場は右肩上がりで、現在の市場規模は約450億円と言われている。市場の拡大に伴い、同社は2019年に同店を大阪市にオープン。人目を気にせずにガシャポンを楽しめるSCテナントに出店したことで、利用者の半数以上が女性となった。
これを受け、同社はブランドカラーを柔らかい木目とし、明るくオシャレな店舗デザインに変更した。また、初めての人でも入店しやすいよう店内手前側を2台重ね、奥側を3段重ねとし、店全体を見渡せるよう設計。シリーズのゾーニングとポップで、豊富な商品展開でも分かりやすい店舗づくりを行っている。
同店の価格帯は300〜400円を中心に、キャラクターや昆虫、ぬいぐるみなどシリーズは多岐に渡る。同社はハピネットグループが持つエンタテインメント商材の流通網を活かして、毎月150〜200点のシリーズを仕入れるため、毎週のように新商品を提供できるのが強みだ。
月次キャンペーンを実施
現在、直営で85店舗を展開しているが(今年5月時点)、今年3月にFC募集を開始した。今回の募集は既存事業者を対象としており、既存店舗の空スペース活用や業態転換がメインだ。同社は、約30坪を基準に500台前後のガシャポンを設置する。これまではSCテナントの出店が多いが、商店街や駅ナカ、サービスエリアにも展開している。直営のSC店は、平均年商6000万円を記録した。FCの場合、既存業態に併設すれば家賃や人件費が抑えられるため、売上の約20%が利益になると見込んでいる。
店舗には1〜2名のスタッフが常駐し、ガシャポンや両替機の補充、接客や清掃を行う。また、集客を図るため月次でキャンペーンを実施
過去には、対象商品2点の購入でキャラクターノートをプレゼントするキャンペーンを行った。オープンの際は、クーポンの配布やHP・SNSで告知をし、集客を図っている。
現在、カプセルトイは衝動買いがほとんどだという。同社は今後も店舗を増やす一方で、新商品などの告知にも注力し、目的来店が増えるよう消費者にアプローチしていく。
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