【毛穴専門店 Bébé】肌負担の少ない独自の施術を提供
公開日:2023.09.28
最終更新日:2023.09.28
※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
専門店の高品質サービスで客単価は1万2000円
2013年に創業した「Bébé」は今年3月、全国でFC募集を開始した。同店を手掛けるb diamondは、エステサロンや着物レンタル店など、女性向けのブランドを6種類展開しており、今回のFC化はセルフエステ店に次いで2ブランド目となる。毛穴に特化した業態は競合が少なく、新規顧客のうち半数以上が固定客となる高い定着力をもつ。
定期利用者が多数
近年、フェイシャルエステの一環として毛穴洗浄を提供する店舗が増えているが、専門店は数少ない。そんな中、「Bébé」は毛穴に特化したサービスを提供している。
一般的なサロンの毛穴洗浄は、指圧で毛穴の黒ずみや角栓を押し出すエクストラクションと呼ばれるものだ。一方、同店は肌負担の少ない、独自のオーヴル毛穴フェイシャルを提供している。これは皮膚表面の古い角質を除去するハイドリュクスピーリングや、超音波で固まった皮脂汚れを浮きだすスクライバーによるケアで肌環境を整えていく方法だ。施術前には毛穴カウンセリングが行われ、肌状態に合ったメニューを提案している。基本メニューにはカウンセリングや毛穴洗顔、ハイドリュクスピーリングやパックなどが含まれており、金額は1万2000円。これに、スクライバー(2500円)や美容液導入(5000円)などを肌状態に合わせてカスタマイズする。
利用目的は、リラクゼーションではなく肌トラブルの改善であることから、定期的な利用が多い。1回あたり8000円と割安な回数券も発行しているため、新規顧客の半数以上が再来店に繫がっている。なお、回数券の購入割合は70%と定着率が高いビジネスとなっている。
物販売上も確保
現在は直営3店舗を展開するが、今年3月よりFC募集を開始した。初期投資は加盟金150万円、保証金50万円、研修費50万円、HP掲載費10万円、商材費30万円、毛穴カメラ20万円となり、物件取得費を除くと合計310万円だ。
オーナーとスタッフ2名で稼働する場合の収益モデルは、月商が275万円。そのうちの55万円は、基礎化粧品やパック類などの物販売上が含まれている。諸経費は家賃が27.5万円、光熱・通信費が5.5万円、人件費が約35万円、商材仕入が49.5万円、美容機器などのリース費が約14万円、販促費が約13万円。ロイヤリティは3万円+売上の3%となっており、オーナー収入は119万円を想定している。
研修ではカウンセリングを行うための知識教育を徹底して行う。約時間にわたる知識教育では、美容理論や各施術の意義、効果などを学ぶ。実技研修は直営店で行われる。また、開業後もカウンセリングについてのオンライン研修が月1回ほどのペースで開催される。
集客は、SEOやMEO対策、SNS運用を中心に行う。一般的なエステサロンでは集客を図るため、3000〜4000円と毛穴洗浄を低料金に設定するというが、同店は毛穴の専門店として高品質のサービスを提供することで客単価1万2000〜3000円を維持している。
同社は来年までに店舗展開を果たし、3年後には100店舗展開を目標とする。
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