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【CACAOCAT】北海道のチョコレートメーカーが手掛けるスイーツショップ

公開日:2024.03.24

最終更新日:2024.03.24

※以下はビジネスチャンス2024年4月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

「販売店」と「販売店+カフェ」の2パターンで展開

CACAOCAT DADACA:東京都港区 田島 慎也社長(41)

 2020年に設立したDADACAは、北海道に工場を構えるチョコレートメーカーだ。2021年にチョコレートブランド「CACAOCAT」をリリースし、同年に直営店「CACAOCAT」をオープンした。同社は直営店と卸売り、ECで自社スイーツを販売してきたが、2021年より販売店のFC募集を開始。同社のスイーツを提供するカフェを併設することも可能で、現在は全国に24店舗を出店している。

 

 

量り売りで選ぶ楽しさを演出

 スイーツ販売店「CACAOCAT」は、北海道の自社工場で製造したチョコレートや焼菓子を販売している。一番人気のシリーズ「CACAOCAT」は一口サイズのチョコレートで、ストロベリーや抹茶、夕張メロンなど約30種類のフレーバーを取り揃える。猫をシンボルとしており、有名アーティストとコラボしたギフトパッケージを多数展開。猫好きからの支持が厚く、顧客の半数近くがリピーターだ。また、顧客に楽しんで食べてもらうため、多数のフレーバーを自分で詰め合わせる量り売りを行っている。量り売りは100グラムあたり88円。ギフトパッケージは1000〜4000円だ。
 同店は「販売店」と「販売店+カフェ」の2パターンで展開している。カフェを併設する場合は、シンガポールの高級ブランド「Chocolate Origin」のチョコレートケーキやジェラートを提供する。出店パターンは選択することが可能で、大半が販売店+カフェで出店している。

既存店の空スペースで開業可能

 同社はこだわりのチョコレートを全国に広めるため、2021年に同店のFC募集を開始した。路面居抜きカフェ併設型20坪の場合、初期投資は総額1260万円。その内訳は保証金200万円、内装設備・デザイン費700万円、POSレジ含む機器・備品購入費235万円、オープン販促費25万円、設計監修・研修・立ち上げ支援にかかる費用100万円だ。なお、カフェの有り無しに関わらず加盟金は発生しない。また、既存店の空きスペースで販売店を運営することも可能だ。
 現在は地方ロードサイドの出店が多く、店舗規模も18〜86坪と幅がある。収益モデルはカフェ併設型20坪の場合、年商4500万円。費用の内訳は原価率50%、送料8%、人件費率16%、家賃5.1%、固定販促費2.7%、そのほか消耗品や光熱費を差し引くと、償却前利益は15%。この場合の投資回収期間は19カ月となっている。
 開業前には、各商品の説明とオペレーション方法に関する研修を実施する。カフェで提供するスイーツは工場から直送されるため、店舗ではチョコレートのコーティングなど仕上げ作業のみを行う。ドリンクは専用マシンを導入する。難しい調理がないため、研修は店舗完成後に1日で行われる。
 顧客に飽きさせないための取り組みとして、毎月数種類の新商品をリリースする。集客はSNSを活用するほか、定期的に販促キャンペーンを実施。たとえば、3の付く日はジェラートのサイズアップ、0の付く日はチョコレートを1粒100円で販売している。同社は話題のスイーツブランドをグループに加えるなどして、今後も積極的にブランドの強化や拡大を行う方針だ。

約30種類のフレーバーを詰め合わせる量り売りが人気

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