【連載 第2回】コチラ川口貴生のぶっちゃけ窓口
公開日:2024.08.02
最終更新日:2024.08.08
※以下はビジネスチャンス2024年8月号から抜粋した記事で、内容は掲載時の情報です。
【連載 第2回】コールフォローでCVを最大化
「フランチャイズの窓口」は、2017年からシェアリングテクノロジーが運営するFC情報サイトだ。専門アドバイザーとしてコールスタッフが配置されていることが特長だという。同サイトの事業責任者である川口貴生氏は、2021年に同社に入社し、この3年間で掲載件数を3倍にした実績を持つ。本連載では、数多くのFC本部と関わってきた同氏にメディア運営者ならではの視点から、FC加盟検討者に客観的かつ俯瞰的な情報を提供していただく。
要望に合ったユーザーを送客
今回は、競合サイトと一番の差別化ポイントである、当サイトのコールフォローサービスについてお伝えします。当サイトの掲載プランは、月額20〜120万円の幅で5パターンあります。価格の差は露出度の差です。その5パターン全てにコールフォローサービスが含まれています。
このコールフォローサービスは、当社が2017年に、サイトの運営を始めた際に導入されたものです。当社は、「生活110番」というプラットフォームの運営を主幹事業としています。その生活110番では、ユーザーからの問い合わせをコールスタッフが受け取り、加盟事業者に取り次ぐというサービスを提供しています。そのノウハウを、当サイトにも活用しているわけです。
コールスタッフは、ユーザーが資料請求をした際に通知を受け、そのユーザーに架電をします。ユーザーが出てくれるまで、日を分けて10回までアプローチをします。ユーザーが電話に出てくれた場合は、まず1点目に資料請求をしてくれたことに対してのお礼を伝え、2点目に登録いただいた情報に間違いがないかを確認します。
そして3点目に、資料請求をした理由をヒアリング。その際に業種や予算、エリアなど、どのような検索軸を持っているのか伺います。最後にその検索軸に合わせて、別ブランドの紹介をします。
紹介する際のポイントとしては、「こちらのブランドもお客様にマッチすると思ったので、良かったら比較してみませんか?」と提案をすること。
このフォローによって2〜3社の資料を手に届けることで、いずれかのブランドへ前向きに検討しやすくなります。コールフォローの着地点は比較してもらうことです。ただあまりにもユーザーに深入りすると、どこかの掲載本部自体の邪魔をしてしまうため、そこで線引きをしています。
このコールフォローサービスは、掲載本部の要望に合わせられることも大きな利点です。たとえば法人企業、個人事業主、30代など、ターゲットの条件があれば、その条件に合わせて掲載本部の理想に合ったユーザーを送客することができます。
当サイトの強みは、サイトのCV(コンバージョン:誘導の意味)とコールフォローで取ったCVを合算し、最大化した資料請求数を掲載本部にお届けできること。意外に思われるかもしれませんが、当サイトのCVの割合は、サイト3割、コールフォロー7割と、コールフォローの割合の方が高くなっています。
コールスタッフがいる分人件費が高くなり、モチベーション維持のケアなど、大きなコストや労力が掛かります。しかし、それでもこのコールフォローサービスを止めない理由は、確かな効果があるからです。
FC情報を探している方の中には、人生に一度の大勝負に出ようとしている方がたくさんいます。その大勝負にインターネットに情報を掲載するだけでは、寄り添えていないのではないでしょうか。
PROFILE かわぐち・たかお
大阪にて求人媒体の飛び込み営業や、デジタルマーケティング会社(SEO対策・デジタル広告運用・WEB制作・分析/解析)にてシニアコンサルタントとして従事。前職では、入社3年でTOPセールスにまで駆け上がり、3年前に名古屋のシェアリングテクノロジー株式会社に転向。「フランチャイズの窓口」の事業責任者として入社し、現在4年目。
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