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【3peace】卸売型と小売型の2パターンで古着販売店を展開

公開日:2024.10.08

最終更新日:2024.10.08

※以下はビジネスチャンス2024年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

SNSプロモーションでZ世代の厚い支持を獲得

3peace 3peace:神奈川県茅ヶ崎市 加藤 雄大社長(36)

 海外古着の輸入を手掛けている3peaceは、業者と消費者の双方に輸入古着を販売している。業者向け店舗「古着卸売倉庫3peace」では、郊外の大型倉庫で卸価格の商品を販売する。一方、消費者向け店舗「古着屋3peace」は、商業施設などアクセスしやすい立地に展開しZ世代を中心に人気を集めている。これからFCによる出店拡大に本腰を入れる同社は、これら2パターンでの加盟募集を開始した。

 

 

 

卸売業で他店と差別化

 2019年に設立した3peaceは、「古着卸売倉庫3peace(以下:卸売型)」と「古着屋3peace(以下:小売型)」の2パターンで古着販売店を展開している。同社が扱うのはZ世代に人気のアメリカの輸入古着。「ラルフローレン」や「ノースフェイス」など、ビンテージを含むブランド古着を多数取り扱っている。
 同社はパキスタンのディーラーと提携することで、質の高い古着を確保している。アメリカのスリフトストアで寄付された古着が直送されるパキスタンは、川上の商品を手に入れやすく、良質な古着を仕入れることが可能だという。同社は月間で5万トンもの古着をパキスタンから仕入れており、洗濯や検品をした後、各店舗に卸している。
 海外古着は3年前から若者の間でブームだ。それに伴い、古着販売店も年々増加。その中で、同社は卸売業と小売業による販売を展開することで他店との差別化を図る。卸売型では、同社が輸入したアメリカ古着を卸価格で販売。古着相場の2分の1〜3分の1の価格で提供する。平日は予約制でバイヤーのみを対象に営業しているが、土日祝は一般客にも開放しており月間で約1500人が訪れている。卸売型は競合が少なく、利益率が高い自信のあるモデルだという。一方、小売型では輸入古着を店舗価格で販売。SNSを中心としたプロモーションでZ世代から厚い支持を得ている。

複数店経営で利益率向上

 同社は昨年からFC募集を開始し、現在は直営で卸売型を4店舗、小売型を店舗、FCで小売型を7店舗展開している。卸売型で開業する場合の初期投資は、加盟金1500万円、保証金300万円、研修費300万円、物件取得費約1700万円、内外装費2500万円、初期在庫費6000万円、合計で1億2300万円。小売型の場合は加盟金200万円、保証金100万円、物件取得費約660万円、内外装費300万円、初期在庫費400万円、合計で1660万円となっている。
 卸売型を300坪で開業した場合の収益モデルは、月商1500万円に対して営業利益が384万円。経費の内訳は原価45%、人件費13%、賃料13%、水道光熱・通信費5%、広告費0.5%、ロイヤリティ10%。営業利益率は17.8%だ。一方、小売店を30坪で開業した場合は、月商300万円に対して営業利益が35万円。内訳は原価35%、人件費20%、賃料15%、水道光熱・通信費1.5%、ロイヤリティ7%。営業利益率は11%だ。なお、卸売型と小売型をセットで展開する場合は小売店の原価率が下がり、ロイヤリティも減額されるため、小売店の営業利益率が14%に上昇する。
 開業前には真贋判定や値付けに関する研修を実施。開業後も週1回のフィードバックミーティングが開催されるほか、オプションでSNSコンサルや値札・値分けサポートも用意している。

卸売型店舗

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