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【ペットシッター SOS】飼い主の自宅でお世話をするペットシッターサービス

公開日:2024.11.12

最終更新日:2024.11.12

※以下はビジネスチャンス2024年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

FCによる多拠点化でブランド力を付け顧客の信頼を獲得

ペットシッター SOS 現代舎 (東京都新宿区) 名取 巌社長(79)

 現代舎が手掛ける「ペットシッター SOS」は、出張や入院、旅行など飼い主の都合で留守番するペットのお世話代行サービスを提供している。認定ペットシッター資格を持つプロが利用者の自宅に訪問し、普段どおりの環境でお世話するのが特徴だ。最近は、ペットを飼う単身者が増えたことや室内飼いが主流になったことで、同サービスの需要も増加。都心エリアでは、1日最大で23件の利用があるという。

 

 

 

ペットホテルと対になるサービス

 飼い主の自宅でペットのお世話代行をする「ペットシッターSOS」は1995年に開業し、1997年にFC展開を開始した。現在はFCのみで110拠点を展開している。
開業当時、同サービスはマイナーで飼い主が家を留守にする際は、主にペットホテルが利用されていた。しかし、普段生活している環境とかけ離れているペットホテルは、ペットがストレスを感じやすく、中にはえさに手をつけないケースもあるという。
 この問題を解決するのが、飼い主の自宅で普段どおりのお世話をするペットシッターサービスだ。同ブランドでは、利用開始前にペットの性格や状態、ペットフードや散歩ルートなどのお世話状況をヒアリングする。そして利用日になったら事前に預かっていた合鍵で自宅に入り、食事やトイレの清掃、お散歩やブラッシングなどのお世話をする。
 利用料金はペットの種類により異なる。1回1時間程度のお世話で猫2匹まで3300円、小型犬1匹3300円、中・大型犬1匹4400円、うさぎや鳥などの小動物1匹2750円からとなっている。初回利用の場合は打ち合わせを含めた登録料として1100円が発生する。
 同サービスは利用者のプライベートに立ち入るため、顧客から信頼を獲得できるブランド力が重要だ。そのため、同社は「ペットシッター」という言葉で商標権をとり、スタッフは認定ペットシッターの資格を持つプロのみで構成されている。また、FC展開による多拠点化で認知度向上を図っている。

プロによる手厚いお世話でリピート率は85%に上る

 

自社運営スクールで研修

 ペットシッター業で開業するには、動物取扱責任者として動物取扱業の登録申請を行うことが義務づけられている。その点、同社は動物取扱責任者となるための認定ペットシッター養成講座を運営しており、加盟希望者はそこでペットの生体や行動学、世話の仕方を学ぶ。同講座の試験に合格し、加盟店としての適格性やエリア条件を満たしていれば、加盟する権利が得られる。
 初期投資は加盟金15万円、保証金12万円、養成講座受講料を含めた研修費19万円、資材費15万円の合計61万円。
 月に20日(160時間)稼働した場合の収益モデルは、利用者20人で月商42万円。月々発生する費用はロイヤリティ1万5000〜2万3000円(地域により変動)のみで、フード代や交通費は利用者負担となる。また、基本的にオーナーがペットシッターとして活動するため人件費は発生しない。そのため、営業利益は40万円(95%)に上る。

 

 

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