【ハリナチュレ】小顔・美肌効果で注目集める美容鍼サロン

利益率20％超で高収益が狙える

ハリナチュレ KOSHIKI：東京都武蔵野市 仲野 直紀 代表取締役（32）

　Web広告代理店事業やネットショップ構築事業などを営むKOSHIKIは2023年、定額制の美容鍼サロン「ハリナチュレ」のFC展開を開始した。鍼灸は治療だけではなく美容にも効果がある。同店では、全身の状態改善に加えて顔や肌のケアも重視しているため、特に美容目的の女性から人気を集めている。現在は関東を中心にFC13店、直営4店の17店を展開している。

組み合わせ自由な定額制プラン

　2019年設立のKOSHIKIは、会員限定の定額制美容鍼サロン「ハリナチュレ」を手掛けている。鍼灸は金属の細い針を使用して、体に刺激を加えることで病気を治す力を高める治療法だ。病気の治療や予防だけではなく、鍼でツボを刺激して顔の筋肉の血行を促進し、小顔効果やむくみの解消などの美容効果も期待できる。
　同店は、美容効果をメインに打ち出しているため、顧客の8割を女性が占めている。年齢層は20代後半〜40代がメインだ。
　料金プランは月額定額制で3種類。1万7380円のプレミアム会員、2万1780円のVIP会員、1万5180円のスタンダード会員とエステ会員だ。定額コースは、料金プランによって施術回数が異なり、選択したコースの回数・時間に応じて好きな施術を選ぶことができる。施術メニューは、フェイスアップ美容鍼やほうれい線特化美容鍼、小顔美容整体や骨盤美腰鍼など多数を揃えている。
　たとえばプレミアム会員コースの場合、50分と80分の施術チケットを1枚ずつ使用できる。施術メニューには所要時間がそれぞれあり、25分、50分、80分と分かれている。50分の施術枠であれば、25分施術を2つもしくは50分施術を1つ選んで施術を受けられる。オプションで施術を追加することも可能だ。

本部が店舗情報をデータ化

　同店の開業費用の内訳は、研修費を含む加盟金が180万円、物件取得費が200万円、内装費が200万円、その他備品費が100万円だ。黒字化までの運転資金200万円を加えて、トータルで850〜900万円を目安としている。
　月商は300〜450万円で利益は50〜120万円。利益率は％超を見込める。ランニングコストは、人件費140万円、家賃30万円。また、ロイヤリティは8％で、手数料として広告運用代金の20％をそれぞれ本部に支払う。投資回収の目安は1年〜1年半となっている。
　施術スタッフは、鍼灸師の有資格者である必要がある。しかし、実際に鍼灸に携わる職に就いていない有資格者も多く、鍼灸師の採用は簡単ではないという。そこで、資格取得が可能な学校に対して求人票を出すなど、積極的な採用活動を本部と加盟店が双方で行い、人材採用を行っている。
本部は、顧客満足度向上のため、加盟店を含む全店舗の運営状況をデータ化し、稼働率のコントロールを行っている。稼働率と新規顧客数を管理することは、広告の露出を最適な状態に調整できるなどメリットが多く、効率の良いサロン運営を実現している。

痛みが少ない独自の「フェイスアップ美容鍼」を使用