【ROMII DONUT STORE】シンプルで素朴なドーナツを提供するドーナツ専門店
公開日:2025.01.06
最終更新日:2025.01.06
※以下はビジネスチャンス2025年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
目指すは「普通に美味しい」大衆的な味
ROMIIが手掛ける「ROMII DONUT STORE」は、シンプルで素朴なドーナツを販売するドーナツ専門店だ。同店のオーソドックスなドーナツは、年代や性別を問わず親しみやすさがあることから、日常的に選ばれるおやつとして好評を得ている。2023年にFC募集を開始し、現在は直営1店、FC2店の計3店を展開中だ。
定番ドーナツがメインメニュー
「ROMII DONUT STORE」は、老若男女に親しまれる「日常に寄り添えるドーナツ」がコンセプトのドーナツ専門店だ。
同店は、昔ながらの素朴なドーナツ店として、2021年に1号店をオープンした。オールドファッションやシュガードーナツ、宇治抹茶チョコやシナモンドーナツなどの定番商品を10〜12種類そろえている。全てのドーナツ生地は店舗で手作りしており、ひとつひとつ調理を行っている。
商品単価は170〜210円、いずれの商品も手頃な価格となっている。また、5個セット800円、10個セット1500円で購入できるセット販売も行っており、客単価は900〜1300円を維持しているという。
同店を展開する ROMIIの川端俊章社長は「普通に美味しい」が一番の誉め言葉と考え、日常的に気軽に購入してもらえるドーナツ店を目指した。そのため、あえて個性の少ない商品づくりを行っているという。特別感や非日常感をできる限り取り除くことにより、顧客の購買のハードルを下げ、日常的なおやつとして購入してもらう戦略だ。
一方で、常連客の飽きを防ぐために不定期で新メニューの考案も行っている。その一例として、1号店の大洗店では2024年11月に季節限定メニューとしてホワイトチョコ&フランボワーズの販売を開始した。川端社長によれば、不定期で行う新メニューの導入が、常連客に期待を持たせる効果があるという。
地域密着型の店舗展開
川端社長は、身近に感じられるドーナツ店を全国展開したいと考え、2023年に同店のFC展開をスタートした。現在、FCは茨城県日立市と神奈川県横浜市にそれぞれ1店ずつ出店済みだ。
初期費用は、加盟金100万円、研修費20万円。設備・什器は新品の場合で一式250万円、中古の場合は一式200万円だ。そのほか、オーナーの予算に応じた物件取得費や内外装工事費が必要となる。
収益モデルとなるのは、大洗店の月商はおよそ150万円で、営業利益は約40万円(約27%)だ。経費の内訳は原価率23〜28%、人件費率33%。そのほか家賃や水道光熱費がかかる。ロイヤリティは固定2万円に加えて、売上の3%となっている。地域密着のドーナツ店を目指しているため、路面店での出店に軸を置いている。
研修では、ドーナツの焼き方やトッピングソースの作り方などを学ぶ。覚えることは少ないため、研修は基本的に1日で終了するという。
今後は、直営店の運営と併行してFC展開に力を入れる方針だ。2026年内に全国30店舗への拡大を目標としている。
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