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シバますたー、人工芝の施工専門の新業態 海外から独自仕入れ、利益率は61.5%

公開日:2025.04.10

最終更新日:2025.04.10

※以下はビジネスチャンス2025年4月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

 ふすまや障子の張替えを専門に行う「張替本舗 金沢屋」を359店舗、家の小さな困りごとの解決を手助けする「おうちの御用聞き 家工房」を257店舗展開するHITOSUKEが、新たに人工芝専門店「シバますたー」の展開を本格スタートさせる。既存のFC事業との親和性も高く、庭やベランダに人工芝を張りたいというニーズが年々増加傾向にあることから、今年1月よりFCでの展開も開始した。

既存事業との親和性感じ立ち上げ

 これまで人工芝は、公園や学校、スポーツ施設などに広く取り入れられ、その施工規模は非常に大きいものだった。しかし近年は、個人宅規模で、人工芝の施工を希望する層が増加傾向にあるという。なぜなら天然芝をきれいな状態で維持するためには、草取りや水やり、刈り込みなどの手入れが必要となり、とても手間がかかる。そのため高齢者が庭の手入れに負担を感じ、人工芝に張替えを希望する個人宅が増えているのだ。
 人工芝は、天然芝に比べて虫やダニ、その他害虫の発生を減少し、メンテナンスもほぼ必要ない。そのため、衛生的な環境に魅力を感じ、庭以外にもドッグランやゴルフの練習場として人工芝の施工を希望する人がいるという。
 同社の小比田隆太社長は、「金沢屋、家工房とシバますたーは非常に相性が良い」と話す。金沢屋は、ふすまや障子、網戸の張替えを専門としているが、サービスを提供する中で、クロスやキッチンの修繕など、リフォームの依頼につながりやすい。また、家工房でも、草むしりやハウスクリーニングといった高齢者の困りごとへの対応から、リフォームの依頼を受けるという。その中で、外構工事や庭の手入れを依頼されることも多く、人工芝を張りたいというニーズが増加していた。
 しかし金沢屋や家工房の加盟店は、人工芝の施工のノウハウがなく、外注するしかなかった。そのため、グループ内で内製化することを目的に、シバますたーの展開に至ったという。

高齢者にとって庭の手入れの手間は大きな問題だ

競合少なくWebで集客可能

 同社では人工芝を海外から仕入れしており、この天然に近い肌触りで高い品質の人工芝を提供できることが、大きな特長だという。スケールメリットを活かして、本部が大量に人工芝を購入することで、加盟店に低コストで卸すことが可能だ。加盟店はその都度、本部に人工芝を発注することができるため、在庫を抱える必要はなく、大きな保管場所を持つ必要もない。無店舗で開業できることから、開業費用も低価格だ。
 FCの初期投資は合計で185万円~。内訳は加盟金110万円、開業前研修費33万円、工具、ユニフォームなどの開業パック22万円、保証金20万円と車両費用だ。
 直営店実績は、6〜28㎡の広さがバラバラの施工を月に8件受注して、合計施工金額は143万円。その場合の営業利益は87万9900円で、利益率は61.5%となる。
 個人宅を対象に施工する業者の数はまだまだ少ない。競合が少ないことから、Web広告で集客がしやすいという。小比田社長は、親和性の高いリフォーム業者、外構業者がFC加盟することで、売上拡大を狙うことができると話す。金沢屋、家工房の既存加盟店から優先的に加盟希望を募っており、今後一般へのFC展開を本格化させる予定だ。

シバますたー
HITOSUKE:東京都中央区
小比田 隆太社長(43)

 

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