【連載 第1回】健全で強い本部の作り方

フランチャイズオーガナイザー佐々木翔が直々レクチャー！【第1回】

株式会社フリグマ 代表取締役社長 フランチャイズオーガナイザー 佐々木 翔 社長（40）

　「フランチャイズオーガナイザー」としてFC本部構築のトータルサポートを行うフリグマの佐々木翔社長は、前職のFC本部で「3年間・100店舗」の出店を牽引した実践型コンサルタントだ。同氏が目指すのは優秀なFC本部の育成だが、その先には業界の健全化も見据えている。本連載では佐々木氏がこれまで培ってきたFC本部としての在り方、また急成長のために必要なポイントについて、大いに語っていただく。

現場経験が活きるコンサルティングFC業界全体の健全化を

　皆様はじめまして。FCオーガナイザーことフリグマの佐々木翔と申します。
　この度、ビジネスチャンスで連載を開始させていただくことになりました !　まず今回は、簡潔に自己紹介をさせていただきます。
　私は今年で40歳になりますが、FC業界との出会いは30歳の時でした。当時、求人媒体にて某FC本部の「スーパーバイザー募集」という文言を発見し、「スーパーバイザー」の響きが格好良いからという理由で応募したところ、運良く採用が決まりました。以後10年、そして今後も関わり続けたいと思っているFC業界に携わるキッカケが、こんな浅はかな理由だったのです。申し訳ございません（笑）
　入社した当時のFC本部は、四半期ごとに昇格・降格があるようなザ・ベンチャーというカルチャーでした。その結果主義カルチャーと自分自身の価値観が非常に相性が良く、入社1年後にはマネージャーに昇格し、さらにそこからも四半期ごとに出世をし続けることが出来ました。
　1年で現場を卒業し、2年目以降早々に本部機能中枢に身を置けたことは幸運だと思っています。なぜなら、現場を知ることも当然重要ですが、その業態の現場しか経験していないと大局的に本部と加盟店を捉えることが難しいからです。
　そして在籍4年が過ぎた頃、自分自身コンサルティングの腕を磨く必要性を感じ、ご縁のあったコンサルティングファームへの移籍を決断しました。そこでは新事業を立ち上げるなど、充実した日々を過ごしました。
　そんな折、古巣FC本部時代の同僚からリユースショップWAKABAのFC本部立ち上げオファーを受けました。当時のWAKABAは直営が5店舗で、0次募集加盟のFCが1店舗の計6店舗の状態。真正面から受け止めればリスクだらけのオファーでした（笑）。しかし自身のキャリアという視点ではなく、「ビジネス的な勝算があるか」を分析しようと考えました。
　WAKABAはFC本部としてのスタンスや戦術で差別化をはかることが出来れば、競合と伍していくことは十分可能だと思ったのです。
　こうして2017年9月にWAKABAのFC本部長に着任し、そこから2カ月間で本部構築を実施。2017年月から加盟募集を開始しました。戦略的に自社独自の強みを割り出すことで、加盟募集から3年で100店舗・4年で150店舗オープンを実現できたのです。
　そしてWAKABAのFC本部長として活動している中、FC業界はあらゆる要素が課題だらけという現状を徐々に理解するようになりました。FCは正しく操縦して展開していくことが出来れば、地方創生にも繋がり、日本経済を支える素晴らしいものです。
　「そんな素晴らしきFC業界全体が不健全であるのであれば、その健全化に向けて尽力しなければならない」という半ば使命感で独立する決断をし、この度、フリグマを設立しました。
　このコラムに関しては、毎回のテーマをもとに私の考えをありのままつづっていく予定です。ぜひ毎号において御一読いただけますと幸甚です。

Profile　ささき・しょう
　某FC本部に在籍し、SVやオーナーコンサルチーム責任者として加盟店継続率96％を実現。その後、コンサルティングファームを経て、2017年にリユースショップWAKABAのFC本部を立ち上げた。加盟開発／店舗開発／SV／融資／法務など、全てのFC本部機能をオーガナイズし、加盟募集開始から3年で100店舗、4年で150店舗展開を達成。2021年に株式会社フリグマを設立し、3年で100店舗達成をコミットするFCオーガナイズサービスを世の中に提供するべく活動している。

加盟募集開始から3年で100店舗を実現した確かな実績とノウハウでFC本部をサポート。

株式会社フリグマ
https://flegma.jp/

FCオーガナイザーのYouTube番組
https://www.shosasakifranchisor.com/