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【アメリカンジム】無料のフォーム指導を行う24hマシン型ジム

公開日:2023.10.29

最終更新日:2023.10.29

※以下はビジネスチャンス2023年10月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

施設提供型との差別化で競合が増えるほど売上アップ

アメリカンジム Infit:福岡市博多区 清島 進社長(68)

 1984年にオープンした「アメリカンジム」は、ウエイトトレーニングに特化した24時間ジムだ。80年代はプールやスタジオを備えた総合型フィットネスが台頭していたが、同店は倉庫を改装したアメリカ式のマシンジムとして開業。無料のフォーム指導と豊富なマシンで他店と差別化を図り、順調に業績を伸ばしてきた。同店をFC展開するため、昨年infitが設立され、今年3月にFC募集を開始した。

 

 

他店からの乗り換え多数

 近年増加している24時間ジムはマシンに特化し、無人営業を行っている店舗が大半だ。こうした施設提供型のジムは、近隣に低価格や高スペックのジムがオープンすると売上が激減するリスクが高い。
 一方、「アメリカンジム」はパーソナルトレーナーが在籍し、顧客に無料のトレーニング指導を行っている。トレーナーは10〜22時(平日13〜15時、金曜を除く)のスタッフアワーに巡回し、トレーニングメニューの作成やフォームの指導を実施。個人の進捗状況に合わせて1カ月毎にメニューを切り替えるため、限りなくパーソナルトレーニングに近い。施設提供型とパーソナルジムの中間に位置する同店は、近隣に競合がオープンしても影響を受けにくいという。実際、最小店舗である博多千代店は、競合が新設されるたびに売上が上昇しており、現在はもとの1.5倍の売上となっている。
 同店はマニアックなマシンや、超低重量から超高重量のウエイトまで揃えている。中でもフリーウエイトゾーンの広さを重視する。トレーニング指導を実施しない24時間ジムは、ケガ防止のためにフリーウエイトゾーンを狭くする傾向にあるが、同店は最初からウエイトトレーニングを取り入れてきた。同店はフォーム指導を徹底しているため、ケガの心配は少ないという。また、マシンは1〜2通りの動作しかできないが、フリーウエイトは数百通りの運動方法があるため、効果的なトレーニングが可能だ。こうしたことから同店の利用者は初心者から上級者まで幅広く、10〜20年通い続ける顧客も多い。

広いフリーウエイトゾーンが特長

手厚いトレーナー指導

 同社は現在、福岡県に5店舗を展開しているが今年3月、全国展開するためFC募集を開始した。初期投資は加盟金200万円、研修費150万円、開業後サポート費50万円、トレーニング機器購入費約2200万円、内外装工事費1300万円、看板100万円、システム導入費30万円、初期広告費100万円。物件取得費と運転資金を除く合計は約4100万円だ。
 店舗面積が100坪で会員数が約480人の場合、収益モデルは月商が約320万円。費用の内訳は、家賃27.3%、人件費14.1%、広告宣伝費1.6%、水道光熱費4.4%。月額固定費としてのロイヤリティ5万円、本部サポート費5万円、ブランド広告費3万円、入金・精算管理手数料7万円。償却前利益は40.6%となっている。損益分岐となる会員数は250人前後で、SNS集客や紹介により3カ月前後で達成できる見込みだ。
 トレーナー採用は、募集媒体や専門学校からのスカウトが基本となる。研修は、開業前4週間の座学・実技と、開業後2週間の現地研修。その後は、オンラインや定期訪問でトレーニング指導を行っている。

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