【BONTEMPS】韓国発のコーヒー&ドーナツチェーンが日本上陸
公開日:2025.01.06
最終更新日:2025.01.06
※以下はビジネスチャンス2025年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
テイクアウト単価は3000円以上
昨年月、韓国で人気のコーヒー&ドーナツチェーン「BONTEMPS」が日本上陸を果たした。大阪市の1号店は連日長蛇の列で、オープン初月の売上は1200万円を達成。続く、東京・中目黒2号店でも月商1000万円を記録した。同店を手掛けるのは、居酒屋や豚丼屋など約の飲食ブランドを全国に100店舗以上展開するワンズトラインだ。
遠方からの目的来店も多数
2021年6月にソウルで創業した「BONTEMPS」は、韓国の伝統菓子クァベギを現代風にアレンジしたツイストドーナツを提供している。本来のクァベギは韓国の屋台で販売するようなお手頃スイーツだ。紙コップに入れて提供するケースが多く、食べ歩きに適している。一方、同店で提供するクァベギは表面にクリームやフルーツをあしらったフォトジェニックなビジュアルを持ち、カフェやレストランで提供されるデザートに匹敵するクオリティとなっている。さらに、提携アーティストによる洗練された包装パッケージを用意することで、ギフト需要にも対応している。
同店は、ドーナツ専門店ではなくコーヒー&ドーナツ店として展開しており、全店にイートインスペースを併設している。ドーナツ市場がレッドオーシャン化する中、同店はクァベギとコ ーヒーの2大商品で競合と差別化を図る。コーヒーは有名バリスタが監修しており、韓国で流行中のクリームコーヒーなども扱う。
メニューはクァベギが15種類、コーヒーや紅茶を含むドリンクが20種類となっている。クァベギは単品価格が300〜550円、4個入りBOXが約2000円、6個入りBOXが約3000円だ。日本でクァベギを扱う店はまだ珍しく、遠方から目的来店も見込める。お土産用にBOXを複数購入する客も多く、テイクアウトの客単価は3000〜4000円に上る。
月2で新商品を投下
日本の運営会社であるワンズトラインは、23年10月に本国とマスターフランチャイズ契約を結び、昨年12月から国内FC募集を開始した。初期投資は25坪の50席を基準とした場合、加盟金300万円、研修費30万円、物件調査費30万円、保証金50万円、内装工事費700万円、厨房設備費500万円、POS設備費100万円、什器・厨房備品費150万円、合計1450万円。
1日平均500個のクァベギを販売した場合の収益モデルは、月商780万円に対して、営業利益が280万円(36%)。ドーナツ1個あたりの原価は30〜50円となっており、原価率は18%。常駐スタッフ7人で人件費率は28%。家賃は3%、水道光熱費は14%、消耗品費は2.5%、広告宣伝費は0.4%となっている。
店舗責任者は約週間の研修で、ドーナツの作り方を一通り学ぶ。そして、オープン直前になると本部が各メディアにアプローチし、地域での話題づくりを行う。2号店の中目黒店オープン時はラジオや雑誌、テレビなどに出演して集客力を高め、初月売上1000万円を記録した。開業後は、毎月2回の新商品を投下するなどのサポートを実施する。
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