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【Branco】多店舗出店の大幅なコストダウンを実現

公開日:2024.06.15

最終更新日:2024.06.15

※以下はビジネスチャンス2024年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

少人数で短期間、高品質な店舗作りが可能に

Branco タイガアソシエイツ(愛知県名古屋市) 松永清高社長(48)

 タイガアソシエイツが展開する「Branco (ブランコ)」は、多店舗展開をサポートする店舗マネジメントシステムだ。Brancoを利用することで、少人数のスタッフでスピーディ ーかつ大幅なコストダウンをして、多店舗出店が可能になるという。同社の松永清高社長にサービスの概要を聞いた。

 

 

 

工程の削減で人件費カット 低価格な什器を安定供給

--御社が展開するBrancoは、多店舗出店のマネジメントをする今までにないシステムです。なぜこのサービスを展開されようと考えたのですか。
松原 私は長年ある大手小売りチェーンのブランディング担当として、店舗出店に携わってきました。ブランディングとは、その企業が何をやっているのか、ターゲットが誰なのかを明確に伝え、企業の戦略を可視化することです。ブランドを維持するためには商品はもちろん大事ですが、店作りも非常に重要になります。
 長年一緒に店舗を作ってきましたが、店舗ごとに坪数、天高、開口の違い、そこに同じ商品数を並べることの難しさ知りました。その中で、品質の変わらない店舗作りをしながら、さらに低価格に抑えるために、あらゆる工夫をしながら店舗を出店し続けてきました。
 Brancoとは、低価格で均一で高品質の店作りをするために、長年かけて蓄積したノウハウをシステム化したサービスです。多店舗展開で悩みを抱えている企業にノウハウを提供して貢献したいと考え、サービスの展開に至りました。
--Brancoを利用することで、具体的にどのようなノウハウを提供してもらえるのですか。
松原 Brancoでは低価格で高品質な多店舗展開を可能にします。まず低価格に抑えるために必要なことは、工程を減らすことです。工程が複雑であればあるほど職人さんが作業する時間が長くなり、その分人件費が高くなってしまいます。3日掛かることを2日に変えるだけでも予算は大きく変わる。そのため常に工程の見直しを実施します。
 そしてもう一つ低価格にするために重要なことが、店舗什器を安く仕入れることです。什器を安く仕入れるためには、メーカーから直送してもらう。また、工場で大量生産してもらうという方法があります。どちらにしても大量に購入するという保証があって成り立つことですが、当社のスケールメリットを活かして低価格の什器の安定供給を可能しています。
 また、高品質さを維持しながら出店する上で大事なことが、店舗デザイン・店舗施工のガイドラインを作ることです。そのガイドラインを作ることで、デザイナーがいなくても精度の高い図面が作れるようになります。
--ガイドラインとは。
松原 全国に品質が高く均一な店舗を作るためには、ルールを決めることが必要です。ガイドラインとは、店舗を作っている要素を分解して、カラーの使い方、施工の高さ、素材、柱の太さ、照明の数など、店舗づくりに必要な要素を細かくルール化したもの。ガイドラインを作ることで、図面が書ける人であれば誰でも、デザインが統一された精度の高い図面を書けます。
 また、施工の際もガイドライン見ることで、現場で「これは良い、悪い」の判断ができるようになります。つまり、ガイドラインとは上限下限 を作ることなのです。
 さらに、このガイドラインを作ることで、施工会社が的を得た見積もりを出してくれるようになります。通常、ガイドラインがない状態で、3、4社の施工会社に見積もりを依頼すると、何十万円単位で提示される金額が変わります。そうなると、適正な金額が一体何かわからなくなりますよね。  
 しかし、ガイドラインがあれば、施工会社も必要な工程が明確に把握できるため、金額の差異が少なくなるのです。その中で金額が安いところを選択できるため、品質が担保されているのに低価格での施工が可能になります。

店舗出店までの行程を一元化

無料でデジタルシステム提供 設計から施工まで一元管理

--Brancoを利用すればガイドラインを構築できるのですね。
松原 当社が店舗デザイン・店舗施工のガイドラインの作成。そして低価格な什器の供給、現地調査・図面制作、全国にある施工会社のネットワークの中から入札まで実施します。
 また、この一連の流れを一元管理できるデジタル管理システム「Storeline(ストアライン)」を無料で提供。Storelineを使えば設計から施工まで現状の把握ができ、チャット機能を使って関係者全員でコミュニケーションを取ることができます。
 店舗作りをする際、通常はデザイナー、設計会社、施工会社とたくさんの業者とやり取りが必要になります。業者間での連携が取れないため、店舗出店の担当者がメールや電話などで情報共有が必要となり、煩雑な業務が発生。また、電話だとその当事者2人だけにしかわからないやり取りになり、「言った、言わない」のトラブルが起こりやすくなります。
 それが Storelineのチャット機能を使うことですぐに質問ができ、履歴が残るため関係者全員がどういうやり取りがあったのか確認できます。
--どのような企業に Brancoを利用してほしいと思われますか。
松原 これまで当社が店舗作りをサポートしてきた企業は、施工費を20%ほど削減した例があります。また什器は半額くらいで支給した実績も多数あり、驚くほどのコストダウンを実現してきました。
 さらに Brancoを使い一度しっかりとガイドラインができると、店舗出店に関わるスタッフが少人数で行えるようになります。少人数で低価格な上にスピーディーに店舗出店が可能になるのです。全国どこへの出店でも対応ができるため、多店舗展開を検討している企業様にはぜひご利用いただきたいと思います。
 もちろん、小売り、飲食、フィットネスなどどんな業種でも対応が可能です。当社がブランディングから担当することもできますし、すでにブランディングができているなら、ガイドラインの作成からお任せいただけます。
 企業様の状況に合わせて柔軟に対応が可能なため、ぜひ一度ご相談いただきたいと思います。

 

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