【サイタンス】複数業種の管理が一つのプラットフォームで可能に
公開日:2023.09.28
最終更新日:2023.10.05
※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
FC本部の管理業務を削減し経営課題を見える化
サイタンスが開発したBI(基幹システムによるデータ分析・可視化)ツール搭載型フランチャイズ管理システム「ジャーナリングC」は、FC本部の売上や仕入など、複雑化した管理業務を簡略化するシステムだ。また、BIツールとして経営課題の分析も可能にするという。実際に飲食店を90店舗以上展開するFC本部に導入され、管理業務時間を著しく削減。 9割の店舗の利益を上げる効果を発揮した。
Profile かみや・えいた
新卒で大手自動車メーカのERP開発に従事し、インフラ構築からアプリ開発・改善、運用・保守など幅広く業務を経験。30歳でフリーに転身。 15年に自身で教育会社を設立するも、事業化しきれず断念。その後17年より現職。最近の趣味はもっぱらChatGPTを活かしたクリエイティブ活動。
BIツールで課題を数値分析 裏付けのある提案が可能に
FC事業の大きな目的は店舗数の拡大であるが、店舗数が増えれば増えるほど、FC本部は管理業務に大きな手間と時間を費やすことになる。多くのFC本部が各店舗の数値管理をExcelで行っているというが、店舗数が少ない時はExcelで管理しきれても、店舗数が増えるほど情報が多くなり管理ミスが相次いでいるという。また、飲食店やヘアサロン、小売店などまったく別業種を複数展開しているFC本部も多いが、それぞれの事業でフォーマットを変える必要があるなど、煩雑な管理業務が常態化している。
同社はそれらの課題を解決するために、ジャーナリングCを開発した。同システムは、店舗運営する上で必要となる売上管理や仕入管理、利益管理や店舗比較、在庫管理などを基本機能として備えたシステムである。そして同システム上で、複数業種を同時に管理できることが特長となっている。
ジャーナリングCを導入することで、FC本部はシステムのマスター管理者となり、管理画面で全店舗の売上や仕入、在庫などのデータの確認が可能となる。各加盟店に売上、仕入などを入力してもらうことでデータが管理画面に表示されるため、本部側での入力業務を大幅に削減することができる。また操作性も高く、一度説明を受ければ誰でも入力ができるよう設計されており、加盟店の入力業務の負担は小さいという。
一般的なシステムは管理項目が統一されているが、ジャーナリングCは店舗ごとに管理項目が違った場合も管理が可能なため、複数業種の管理もシステムのみで対応できる。柔軟性の高さが強みで、機能のカスタマイズも可能だ。
さらにシステムの肝となっているのが、BIツールの存在だ。各店舗の売上推移や昨年対比などを可視化することができるため、問題を抱える店舗を早い段階で把握することに繋がる。たとえば立地や店舗規模など、同じような条件なのに売上が異なる店舗の違いを数値やグラフで見える化し、店舗が抱える課題を分析。FC本部がこれまでSVの経験や感覚を頼りにしていたロジックを、数値分析した上で提案する。
システムの利用料は、初期セットアップ費用が30万円、保守運用費用として1店舗目まで月1万円、2店舗以降は1店舗当たり月5000円が発生する。同社ではFC本部それぞれの現状を細かくヒアリングし、一番効果の高い使い方を提案しているという。
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