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【イヤーサプリ】専用カメラで本格施術を提供する耳そうじ専門店

公開日:2024.04.13

最終更新日:2024.04.13

※以下はビジネスチャンス2024年4月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

85%のリピート率で本店は予約2カ月待ち

イヤーサプリ 大阪府堺市 大原 未央代表(37)

 2022年に創業した「イヤーサプリ」は、完全予約制の耳そうじ専門店だ。2023年1月にFC募集を開始し、現在は直営1店、FC2店を展開している。専用カメラを使った本格施術を提供する同店は話題性を生み、どの店舗も前日には予約枠が全て埋まるほど集客力が抜群だ。加盟店契約も順調で、今年6月には8店舗に拡大する。

 

 

 

客単価は8000円

 イヤーエステサロン「イヤーサプリ」は、耳垢の除去や耳毛の処理を行う。施術に専用のスコープを使用しており、耳の中をモニターに映し出すのが特徴だ。客は耳の中が綺麗になっていく様子を確認できるため、スッキリ感や癒やし効果が得られるという。
 メインメニューは3種類で、産毛そりと耳毛カット、耳垢そうじと耳マッサージが付いた「ベーシックコース」が50分6600円。ベーシックコースにドライヘッドスパが付いた「フルコース」が70分8800円。スペシャルドライヘッドスパが付いた「プレミアムコース」が90分1万1000円だ。ドライヘッドスパが付いたコースが人気で、客単価は8000円となっている。
 耳の痒みや不快感の解消、耳かき好きの癒し目的など、来店動機はさまざまだ。男性客が7.5割で30〜50代の利用者が多いという。また、耳垢や耳毛は1カ月ほどで溜まるため、美容院と同じ感覚で毎月通う人が多くリピート率は85%だ。高いリピート率を誇るため、本店は予約2カ月以上待ちとなっている。

女性が働きやすい環境整備

 創業者の大原未央氏は2児の母であり、家族時間の確保と収入アップを目指して、効率の良い働き方を実現できる同店を起業した。自身の経験から、女性に働きやすいビジネスモデルを整えFC募集を開始した。
 初期投資の総額は300〜400万円だ。その内訳は加盟金99万円、講習費33万円、業務用スコープ33万円、内装工事費・物件取得費121万円、看板11万円、機器仕入れ11万円、什器11万円となっている。
 1日5人の来店で24日間稼働した場合の収益モデルは、月商96万円。綿棒やローションなどの消耗品が1万円、ロイヤリティが固定で7万7000円、広告宣伝費をかけずに集客可能でランニングコストは毎月20万円ほどだ。完全予約制のプライベートサロンのため、空中階や賃料の安いエリアに出店できる。5〜8坪で家賃10万円以下の物件を理想とし、物件探しは本部も手助けする。ランニングコストが軽く、営業利益は77万円(80%)に上る。営業日や営業時間を決められる完全予約制にすることで、子育て中の女性でも開業しやすい環境を作った。
 未経験者の加盟を前提としているため、講習は本店で30時間かけて入念に行う。実技講習では綿棒の動かし方や耳毛の切り方を学ぶ。オーナーの人柄で固定客が付くケースも多いため、接客にも注力する。リピーターを獲得するための話し方や、来店に繋げるためのSNS発信方法なども講習でレクチャーしている。開業までの期間は最短で3カ月だ。
 現在、耳そうじ専門店でチェーン展開しているブランドはごく僅かで、需要に対して店舗が少ない状況だという。遠方から同店に通う人もいるため、今後は全国に店舗網を広げるのが目標だ。

専用カメラを使った本格施術

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