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【ESOLA】1990円〜でワイン飲み放題のイタリアンバル

公開日:2024.08.15

最終更新日:2024.09.25

※以下はビジネスチャンス2024年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

ワインシャンデリアでお洒落空間を演出

ESOLA GYRO HOLDINGS:東京都新宿区 根本 寿一社長(59)

 イタリアンワインバル「ESOLA」は、 GYRO HOLDINGSが2023年6月にM&Aにより取得し、同年よりESOLAが運営母体としてチェーン化を手掛ける。現在同店は、直営13店、FC2店の合計15店を展開している。主に地方の駅前への出店に注力しており、ワインの飲み放題メニューや写真映えする店内づくりで20~30代をコアターゲットに、お洒落な飲食の場を提供している。

 

 

 

ワインデビューの場に

「ESOLA」は若年層をターゲットにしたワインバルだ。同店では、カジュアルなイタリアンやワイン飲み放題などのメニューを提供している。代々木上原や上野、川崎などの都市部の店舗に加えて、鳥取や松江、宇部新川などの地方の駅前の出店に注力しており、地方に住む若い世代がワインデビューで利用しやすい店舗を目指している。
 同店の一番の特長は、イタリアンを演出するために店内に設置されたワインシャンデリアだ。ワインシャンデリアには、ワイングラスやワインが飾られている。
 同シャンデリアも含め、同店では集客対策として実店舗ならではのイベントを重視している。春にはお花見イベントを開催しており、桜をモチーフにした限定メニューの提供や店内装飾を行っている。また、アプリ会員には誕生日にプレゼントを配信し、それを見て来店した会員にサプライズを行うなど、リアル体験を通じて来店者をファン化。結果、地方店では6〜7割のリピート率を維持している。
 店舗形態は立地に応じ「地方型店舗」「都心型店舗」「基幹店舗」の3つに分類されるが、主とする地方型店舗の収支モデルとして、地方1号店の鳥取店の23年6月〜24年4月の平均値は、月商313万円。経費内訳は、原価30%、人件費31.5%、諸経費合計19.6%、賃料4.2%、ロイヤリティ3%で、営業利益は11.7%だ。地方は都心部と比べて家賃が抑えられるため、投資回収期間は約2年と短期間を想定している。 
 顧客は赤ワインや白ワイン、スパークリングワインやサングリアなど、60〜80種類のワインをビュッフェスタイルで自由に楽しむことができる。ワインのみの飲み放題価格は1990円〜で、ワインを含めた全てのアルコールメニューの飲み放題が2390円(それぞれ店舗によって異なる)だ。また、週末はランチ営業をしており、利用動機を幅広く設定することで若者だけでなくファミリー顧客も獲得している。

地方への出店を重視

 FC展開のメインに据えている地方型の店舗の場合、初期投資は、加盟金300万円、保証金300万円に加え、物件取得費や内装費に1500万〜2000万円が必要だ。また、店舗は基本的に居抜き物件を使用している。居抜きの状態から厨房設備などを大きく造り直すことは無いが、ワインシャンデリアは必ず設置する必要がある。基本的な店舗サイズは約30坪だ。
 研修サポートとしては、SVレスのオンライン教育パッケージを用意している。店舗内で発生するオペレーションは全て動画マニュアル化しており、スマホで簡単に視聴できる。研修動画は英語に対応しているため、外国人でもスムーズに業務を理解できる。
 今後の方針として、同社は地方への展開をメインに考えていることから、エリア本部制をとった店舗拡大も視野に入れている。また、直営店をFCとして売却するなどで、積極的にオーナーを募集する予定だ。

華美な店内を引き立てるワインシャンデリア(写真前方左)

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