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【G-7ホールディングス】大手メガジー解体新書(前編)

公開日:2023.08.02

最終更新日:2023.08.02

※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

オートバックスと業務スーパー二軸にグループ経営

 メガフランチャイジーの中でも、日本有数の規模に発展した企業はどのような経緯を経て、現在はどのように事業展開しているのか。数値をもとに検証する。オートバックスと業務スーパーを二軸に、11の会社でグループ経営するG-7ホールディングスに焦点を当てる。

「オートバックス八千代店」外観。G-7は関東の出店数も多い

車買取・販売の「オートバックスカーズ」も八千代店に併設

企業研究

概要や売上、店舗数の推移や沿革からメガジーを徹底解剖する。

業スーと車関連で経常利益の95%

 G-7ホールディングス(兵庫県神戸市)は、「オートバックス」や「業務スーパー」の最大フランチャイジーであり、独立系でナンバーワンのメガフランジャイジー。グループ全体で国内外に597店舗を展開する(2023年3月末時点)。
 グループで11の事業会社を持ち、オートバックス事業、業務スーパー事業、バイクワールド事業、アグリ事業、精肉事業、ミニスーパー事業、カーブス事業、こだわり食品事業、海外事業などを子会社各社で営んでいる(表1)。
 2023年3月期の連結売上高は前年同期比5%増の1769億2200万円、経常利益は同13.5%減の68億1300万円となった(表2)。
 過去10年間の業績推移(図1)を見ると、2022年3月期までは、7期連続増収増益を続けていたが、23年3月期は、増収減益で着地した。国内オートバックス事業は、タイヤの値上げや中古車の単価上昇などを背景に、過去最高業績を更新。業務スーパー事業も新たに8店舗を出店し増収となった。一方で、各事業における出店コスト、原材料価格・光熱費の上昇などが減益要因となった。
 セグメント別売上高比率(図2)は、業務スーパー事業が売上の53%以上、オートバックス・車関連事業が23%、精肉事業約11%、その他が12%だった。10年間のセグメント別売上高の推移(図3)は、G-7ホールディングスの経歴にも関係するので、歴史も参考にされたい。
 セグメント別の利益構成(図4)は、業務スーパー事業が約60%、オートバックス・車関連事業が約35%、精肉事業が5%となっている。
 中期経営計画では、創業50周年の2025年度に、売上高2500億円、経常利益100億円を目標に掲げている。今後も投資効率の良い新規事業、新業態の開発と、毎年50〜70店の出店に挑戦していく姿勢を示している。

【G-7ホールディングス】大手メガジー解体新書(後編)はこちら

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