【G-7ホールディングス】大手メガジー解体新書(後編)
公開日:2023.08.02
最終更新日:2023.08.02
※以下はビジネスチャンス2023年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
20年前の業スー加盟を契機に発展
同社の創業は1975年。創業者の木下守氏が兵庫県加古川市のボウリング場の駐車場内に、カー用品店「オートセブン加古川店」を開店したのが始まりだ。翌1976年にオートバックスのフランチャイズに加盟し規模を拡大した。2002年には業務スーパーのフランチャイズに加盟し、食品販売事業に参入。以降、オートバックスを中心とした車関連事業と業務スーパー事業の両輪で業績を伸ばしていく。
同社が業務スーパーに加盟した当時、チェーン店数はまだ100店舗未満の規模だったが、今では全国1000店舗を超え、誰もが知るスーパーマーケットに成長を果たした。業務スーパーの躍進と共に、同社も店舗拡大を続けている。実際、現在も売上高比率の50%以上を業務スーパー事業が占める。業務スーパーへの加盟が大きな転機となったことは言うまでもない。
一方で、2006年にはG-7グループをホールディングス制に移行し、グループ経営を推進。自社ブランド開発とM&A も積極的に行っている。2009年には、株式会社めぐみのさとを子会社化し、アグリ事業に参入した。兵庫県を中心に農産物直売所「めぐみの郷」を展開。業務スーパーのテナントとして出店を加速させた。2015年には、精肉業を営む株式会社テラバヤシを子会社化し、全国に「お肉のてらばやし」を展開。同ブランドもまた業務スーパーとの同時出店を積極的に行い店舗数を拡大している。現在は全国に165店(2023年3月期末時点)を展開する。
そして2020年には、ユニーの傘下だった、首都圏にミニスーパー「miniピアゴ」を展開する株式会社イチバを子会社化した。現在は「Rico’s(リコス)」の店舗名で運営をしている。
自社業態とFC店舗が近年は半々の割合
G-7ホールディングスのこれまでのブランド店舗数を表に示す(当社調べ)。FC、自社ブランドの比率は、10年前はFCが全体の約80%ほどだったが、近年はFCと自社ブランドで半々になっている(図5・6 : 当社調べ)。
業態別では、小売が圧倒的に多い。これまで、リユース、介護、飲食事業などにもチャレンジしているが現在は撤退している。
G-7ホールディングスはグループ経営により、FC・自社業態を問わず、時流に合ったブランドの出店を積極的に行っている。今後は海外事業も加速して、グループ売上高2500億円、経常利益100億円に向けて挑戦していく。
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