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【楽器王】中古管楽器の買取販売店FC

公開日:2025.02.04

最終更新日:2025.02.04

※以下はビジネスチャンス2025年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

商品希少性が高く平均粗利率50%以上を記録

楽器王 服部管楽器:岡山市北区 服部 悟社長(42)

 服部管楽器は、管楽器をはじめ多種多様な楽器の中古買取販売のほか、管楽器の修理や音楽教室など、楽器に関する事業を幅広く手掛ける。同社が運営するFCの「楽器王」は、中古管楽器専門の買取販売店だ。現在、直営4店舗・FC5店舗を運営しており、今後はFC展開を本格化させる。

 

 

 

管楽器の流通拡大に向けFC開始

 創業者である服部氏は、高校時代に吹奏楽部に所属し、楽器に関わる職業に就きたいと卒業後は楽器修理の専門学校に入学した。専門学校卒業後、さらに修理の技術を学ぶためノルウェーに短期留学。その後楽器店に修理士として勤め、2005年に独立、管楽器修理工房服部を開業した。開業間もなく、修理業から中古楽器の買取販売業をメイン事業とする方向に転換し、2016年に同社を設立した。
 管楽器専門の中古買取販売店は、世の中にまだまだ少ない。その理由は、中古の管楽器がほとんど出回らないためだ。
「日本では中学、高校で吹奏学部に入らなければ、その後、管楽器に触れる機会はほとんどありません。また経験者であっても、その後管楽器に触れなくなるとそのまま家に眠らせているのです」
 管楽器は高価なため気軽には始められないこともあり、演奏人口が増えづらい。服部氏はその状況を変えたいと考え、中古管楽器の流通を増やすため楽器王のFC展開をスタートさせた。

投資回収は2年を想定

 楽器王では、サックスやトランペット、フルートやトロンボーン、クラリネットなどの管楽器がメインだが、ギターやベースなども取り扱う。買取手段は店舗での直接買取と宅配買取、出張買取の3種類。集客は主にWebマーケティングによるものだ。
 店舗での販売も行うが、メインはネット販売で、ヤフーオークションやメルカリなど各種ECサイトを利用している。また本部が買い取るケースもあるという。
 中古管楽器は流通が少なく希少価値があるため、買い取った金額の倍以上の価格で売れることが多い。仮に10万円で買い取った場合、25万円ほどで売れることになる。そのため「まずは月に100万円分買い取っていただき、250万円の売上を目指すことを推奨している」(服部社長)という。その際の営業利益は100万円ほどだ。
 楽器の査定は、写真を送って本部が査定するシステムの利用が可能だ。また、本部が持つWeb マーケティングのノウハウを共有し、集客のサポートもある。具体的には、本部が行っているブログ記事の執筆方法などだ。
 初期費用は、加盟金200万円、店舗取得費、運転資金などを含め約700万を想定。買取価格の倍以上の価格で売れるため、既存店の平均粗利率は50%以上だという。初期費用の回収は2年程度を見込む。
 また無店舗型や既存店舗に楽器王の買取システムを導入する、「コンサルプラン」も用意している。そちらは加盟金30万円(初回のみ)、サービス利用料5万円/月で利用可能だ。

 

 

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