【GOLF NEXT 24】駐車場完備・完全個室の郊外型インドアゴルフ
公開日:2024.11.27
最終更新日:2024.11.27
※以下はビジネスチャンス2024年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
無人運営で高収益、初月から会員登録300人の実績
ワイムシェアリングが展開する「GOLF NEXT 24」は、24時間完全個室、郊外立地で駐車場完備が特徴のインドアゴルフブランドだ。2022年12月から直営展開を始め、すでに19店舗まで増店している。同社では直営店で培ったノウハウをもとに、今年9月から本格的にFC募集を開始した。
年間売上2500万円を想定
ワイムシェアリングは、安田生命保険(現:明治安田生命保険)が設立した安田生命不動産が源流だ。近年では空間活用を柱にシェアハウスやシェアオフィス、貸会議室など幅広い事業を展開する。そんな中で新たに目を付けたのがインドアゴルフ事業だった。
インドアゴルフのFCチェーンはすでにさまざまなブランドが存在するが、駅近立地がほとんどだ。そこで同社は、他社との差別化を図るため郊外に着目。「GOLF NEXT24」直営1号店を神奈川県相模原の住宅街に出店した。駅から徒歩でのアクセスは難しい立地だが、駐車場を完備することで、営業開始からわずか3週間で会員登録が300人を超えたという。
同店は完全個室であることも特徴だ。最大3名まで同伴無料となっており、プライベート空間で家族や友人とゴルフを楽しめることも魅力の一つだ。
基本モデルは完全個室4部屋で、出店形式は、新規に建設する「土地活用型」と空間活用の「テナント型」の2タイプがある。直営店は、商業施設の駐車場の一角や地方都市のホテル内、大手ゴルフ用品店の店内など、様々な遊休不動産を活用して出店してきたという。
土地活用型(敷地面積150坪)の初期投資は、8710万円。内訳は加盟金が300万円、開業支援金100万円、研修費50万円、保証金100万円、新築工事費5960万円、シミュレーター機器1470万円、その他初期の備品・販促費460万円、店舗取得費が270万円となる。
テナント型(区画面積60坪)の場合は、5680万円。こちらは新築工事費が2960万円、店舗取得費が480万円となる。年間売上はどちらも約2500万円を想定。投資回収は土地活用型が5年8カ月、テナント型が3年7カ月となる見込みだ。
ハイスペックな設備を低価格で
無人運営のノウハウは、本部が構築しているシステムをそのまま活用することが可能だ。また、本部が設置しているコールセンターが全店舗の対応をするため、加盟店が個別に顧客対応をする必要はないという。
既存店の会員属性は、40〜60歳代のゴルフ経験者が中心となっている。料金プランは7プランあり、一番利用が多いのは使い放題で月額1万6500円のプランだ。次いで、月に4回まで平日のデイタイムのみ利用ができる7700円プランだ。
既存店の月当たりの客単は、1万1000〜1万2000円。ハイスペックな設備ながら低価格で利用できることも人気で、会員の満足度は高く、退会数は極めて少ないという。
プロゴルファーのマンツーマンレッスンがついた初心者向けのお得なプランもあり、今後初心者へのアプローチも強化していく方針だ。また、若者がカラオケやボウリングのように気軽にシミュレーションゴルフを楽しめるよう、低価格のスポット利用も展開。ゴルフを始めるきっかけづくりになることを目指している。
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