• HOME
  • 記事
  • 【Guzman y Gomez】高品質なメキシカンを扱うプレミアムファストフード

【Guzman y Gomez】高品質なメキシカンを扱うプレミアムファストフード

公開日:2024.07.01

最終更新日:2024.07.09

※以下はビジネスチャンス2024年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

インバウンドやUber需要を追い風に月商2000万円を記録

Guzman y Gomez (グズマンイーゴメズ) トランジットメキシカンフードオペレーション:東京都渋谷区 亀山 里樹 社長(46)

「Guzman y Gomez」(以下:GYG)は、2006年にシドニーで誕生したメキシカンダイナーだ。品質と手軽さにこだわった同店のメキシ カンはオーストラリアで人気を博し、出店希望者が急増。現在はオーストラリア・シンガポール・日本・アメリカの4か国で194店舗を展開している。日本の展開権を取得したのは、オールデイダイニングの「bills」など海外ブランドを積極的に取り入れているトランジットジェネラルオフィス(東京都渋谷区)グループのトランジットメキシカンフードオペレーションだ。

 

 

 

 

豪州の食文化に魅了

 GYGは、ブリトーやタコス、ナチョスなどのメキシコ料理をファストフードスタイルで提供している。新鮮で高品質な料理を提供するため、作り置きはせず、注文を受けてから作るのが特徴だ。年にシドニーで1号店がオープンすると、高品質な料理を提供するプレミアムファストフードとして話題となり、出店希望者が急増した。同店はオーストラリアで出店拡大する一方で、13年にシンガポール、15年に日本、20年にアメリカ進出を果たした。
 日本の展開権を持つトランジットジェネラルオフィスグループは08年にシドニー発のオールデイダイニング「bills」を上陸させ、日本で朝食ブームを巻き起こした。発祥地であるオーストラリアは、新鮮食材を使った質の高い料理に定評がある。同社が billsの運営を通してオーストラリアの食文化に興味を持っていたところに、シドニーで拡大中のGYGの紹介を受け、日本展開を決めたという。
 しかし、日本ではメキシコ料理の認知度が低く、同店が上陸を果たした15年当時は「タコベル」が一時撤退に追い込まれていた。同社は未成熟のマーケットで成功を収めるため、出店場所にこだわってきた。人流が活発で外国人が多く、デリバリーが見込めるエリアを重視し、現在は渋谷や原宿、品川や舞浜に基本40坪で出店している。亀山里樹社長は、同店の成長戦略について次のように話す。
「一度来てもらえれば、高確率でリピーターになるのが当店の特徴。出店場所を慎重に選んで、質の高い料理をスピーディーに提供していれば、必ず勝てるビジネスモデルだと考えている。」

昼以降も安定的な売上

 また、同社はオーダー方法を日本流にアレンジしている。海外店舗では、メインのカテゴリー・具材・辛さ・トッピングを選択していくセレクトオーダーになっているのに対し、日本ではすでに完成された定番メニューを作成。日本はメキシコ料理が浸透していないことに加え、カスタマイズを得意としない傾向がある。チョイスする手間を省いたことで利用者は気軽に注文できるようになり、レジオペレーションの短縮にもつながった。
 1店舗あたりの収益は、客単価が1500円で月商1400〜2000万円。うち、Uber売上が2〜3割を占める。同店のメニューは間食としても需要があるため、昼以降も安定的な売上が見込めるという。
 同店の今期売上はコロナ前の19年比150%増を達成。同社はメキシコ料理のマーケットリーダーとなるべく、日本全国に出店拡大する計画だ。

看板商品のブリトー(右)

次なる成長を目指す
すべての経営者を応援する
フランチャイズ業界の専門情報誌

フランチャイズ業界唯一の専門情報誌として、毎号さまざまな切り口をもとに新興本部から大手本部までをフォーカス。またFCを自社の新たな経営戦略として位置付け、中長期的な経営を目指す経営層に向け、メガフランチャイジーの情報も提供しています。

記事アクセスランキング
次なる成長を担うすべての起業家を応援する
起業&新規事業の専門情報誌

“起業のヒント” が毎号充実! “ビジネスチャンス” の宝庫です。
すぐにでも役立つ独業・開業・転業・副業サポートの雑誌です。
資金をかけずに始められる新しいビジネスの紹介、FC、経営・会社運営のノウハウなど、多くの経営者からの“起業のヒント”が毎号充実。

定期購読お申し込みはこちら