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【おうちの御用聞き 家工房】高齢者の困りごとを解決する「御用聞き」

公開日:2024.10.24

最終更新日:2024.11.05

※以下はビジネスチャンス2024年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

1年間で39店舗増の高需要ビジネス

おうちの御用聞き 家工房 HITOSUKE (東京都中央区) 小比田隆太 CEO(43)

 HITOSUKEが展開する「おうちの御用聞き家工房」は、地域密着で困りごとを解決するサービスだ。電球交換や窓ふきなどの日常的なものから、ハウスクリーニングやリフォームまで、困りごとは何でも相談できる。少子高齢化の進行で高齢者のみの世帯が増加しているため、今後も需要増が予想されるビジネスだ。

 

 

 

 

少子高齢化で増加するニーズ

 FC本部向けシステムの開発やFC本部支援などの事業を行うHITOSUKEは「おうちの御用聞き家工房」を展開している。同店が提供するのは、主に高齢の依頼者の自宅を訪問し家の困りごとを解決する請け負いサービスだ。いわゆる「便利屋」のビジネスモデルだが、同店は電球交換のような小さなものからリフォームの工事まで何でも相談できるのが特徴だ。
 同社は2011年にふすまや障子の張替えを行う「金沢屋」事業を開始し、2012年よりFC展開をしている。金沢屋はふすまや障子の張替えを入り口に、家全体のリフォームを請け負うビジネスモデルだ。その際、利用者から幅広い内容の依頼を受けていたことで地元住民の困りごとなら何でも相談に乗るサービスとして「おうちの御用聞き家工房」事業を2018年に開始し、2019年よりFC展開を行っている。
 同店は、高齢化が進む現代のニーズとマッチすることから、店舗数を伸ばしている。2023年月時点ではFC212店舗だったが、2024年3月時点でFC251店舗と1年間で39店舗増を果たしており、同店の需要の高さがうかがえる。
 利用者の主な年齢層は70〜80代で加盟オーナーはその子ども世代にあたる40〜50代の男性が多い。自分の両親世代の生活を支えることで地域に貢献したいと考え加盟するという。

利用者の自宅を訪問して困りごとを解決する

低投資開業可能な無店舗型FC

 同店を利用する際のメリットは、100円から利用できる点だ。小さな仕事でも気軽に依頼ができるため、ユーザーが初回利用する際の心理的なハードルが低くなる。利用者の自宅を直接訪問して信頼を得ることで、地元密着の継続的な関係性が構築でき、長く事業を続けることができる。加えて、付き合いが長くなると、利用者はより単価の高い依頼もしてくれるようになる。
 実際に、100円や500円の最も安いメニューの依頼のみで終わるケースはほとんどなく、ほとんどの利用者がリピーターになるという。特に依頼が多い人気メニューは、庭の草むしり、水回りのパッキン交換、ハウスクリーニングのつだという。
 個人で加盟した場合の収益モデルは、約154万円の売上に対して、利益が約103万円。原価や移動交通費、外注費に加え、ロイヤリティ4万4000円とシステム利用料1万1000円などを含めた経費の合計は約51万円だ。無店舗型ビジネスのため低投資で開業できる。加えて人件費や賃料がかからず、高い営業利益率を維持できるのが魅力だ。
 同社は、御用聞き事業の裾野を広げるため、蜂の巣などの害虫駆除サービスを正式に展開する予定だ。関連ビジネスを含めた全ブランド合計で1000店舗体制を目指す。

 

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