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【IJOOZ】世界34カ国で2000台以上稼働する進化系自動販売機

公開日:2024.07.17

最終更新日:2024.07.17

※以下はビジネスチャンス2024年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

好立地への出店で日商14万円を記録

IJOOZ (アイジュース) IJOOZ:埼玉県川越市 ゲヴィン・リー CEO(37)

 2016年にシンガポールで設立した IJOOZは、IoTテクノロジーに精通したグローバル企業だ。同社が手掛けるスマートジューサー「IJOOZ」は、生搾りのオレンジジュースに特化した自動販売機で、通常の飲料自動販売機より高単価・高集客が見込める。人流が活発な池袋や道頓堀に設置したマシンは、日商万円を叩き出した実績を持つ。

 

 

 

 

高コスパで幅広い層から支持

 フードロボティックやAIを活用した「IJOOZ」は、新鮮なオレンジジュースを自動的に搾り出すことができる進化系自動販売機だ。ユーザーが購入ボタンを押すと搾り機が作動し、45秒で搾りたてのオレンジジュースが完成する。ジュース1杯に4個分のオレンジが使用されており、砂糖や水などの添加物は一切含まない。価格もリーズナブルで、他社が2杯200mlを500円で販売するところ、同社は1杯280mlを350円で提供。高品質なジュースとコストパフォーマンスの良さから IJOOZは老若男女に受け入れられ、リピート率は約70%に及ぶ。
 IJOOZは2016年にシンガポールで誕生し、現在は代理店を含め東南アジアやヨーロッパ、南米など世界34か国で2000台以上が稼働している。各国のパートナーはシンガポールで実際に IJOOZを体験した人々で、ジュースのクオリティと実用性に感銘を受けて加盟したケースが多いという。
 IJOOZ社が製造する生搾りジューサーが日本に初めて上陸したのは2019年で、当時は他社ブランドにマシンをOEM販売する形をとっていた。しかし、日本にフレッシュジュースの文化を本格的に作るべく同社は2022年に日本法人を設立し、翌年から「IJOOZ」というブランドでFC展開を開始した。現在日本では、関東と関西を中心に400台以上を展開している。

手間要らずで高売上

 マシンのサイズは縦225センチ、横125センチ、厚さ89センチと一般的な自動販売機より若干大きいが、1坪から設置可能。集客効率を高めるため、商業施設や観光地、駅構内など人通りの多い場所に出店してきた。家族連れやサラリーマンも多数利用するため、最近は駐車場の空きスペースやオフィス街などにも積極展開している。
 また、ジュースの製造過程が観察できる IJOOZは集客装置として機能するほか、客単価が350円以上となるため通常の飲料自動販売機より高売上を見込める。実際、道頓堀に設置したマシンは1日400杯を販売し、日商14万円を記録した。オレンジの補充やマシンメンテナンスなど、日々の業務は同社が請け負うためオーナーの業務はない。オーナーの負担分は電気代のみで1カ月あたり1万数千円ほど。マシン購入の必要もない。オーナーへの還元率は10%(立地により変動)となっている。初期投資のリスクがなく、移設も簡単なことから IJOOZは土地活用ビジネスとしても注目されている。
 同社は日本でフレッシュジュースの文化を広めるため、1〜2年後に1000台稼働を目標にしている。

45秒で搾りたてのオレンジジュースを提供

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