【檸檬とスパイス】瀬戸田産のオーガニックレモンを使ったレモネード専門店
公開日:2024.04.13
最終更新日:2024.04.13
※以下はビジネスチャンス2024年4月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
シークヮーサードリンクとの二本柱で他店と差別化
「&life Okinawa」というQUALITY CONCEPTを掲げるトランクは、身体に優しいナチュラルな素材を使った飲食店の運営や菓子の製造・販売などを手掛けており、現在は沖縄県内で13店舗を展開している。2019年に無農薬・減農薬のレモンを使ったドリンクスタンド業態「檸檬とスパイス」を立ち上げ、2022年に全国でFC募集を開始した。
大人気のサワーをレモネードに
「檸檬とスパイス」は、産地と品質にこだわったレモネードがウリのドリンクスタンドだ。同店のレモネードは、もともと同社がコロナ前まで運営していた洋食店の一商品で、当時はレモンサワーとして提供していた。
主に広島の農家が自然栽培した無農薬レモンを使用しており、客の8〜9割が注文するほどの人気商品だったという。そこで、同社は多くの人にドリンクを楽しんでもらうためにノンアルコールのレモネードを開発し、2019年に新業態として「檸檬とスパイス」を沖縄にオープンした。
メニューは、各種レモネードやスムージーなど全38種類。2〜3カ月に1回、「SAKURAレモネードスムージー」や「マンゴーレモネードスムージー」などの季節商品を発売する。また、他店との差別化を図るため、沖縄県大宜味村で採れたシークヮーサードリンクも提供している。サイズは M、L、XMの3種類で、レモンやアイスなどのトッピングも可能。価格は400〜990円で、客単価は500円台後半となっている。
開業前後のサポートに注力
FC募集は2022年からスタートし、現在は直営1店とFC1店を展開中だ。開業費は加盟金80万円、保証金100万円、研修費15万円(期間により変動あり)、店舗デザイン監査費用15万円。オープン最低3日間は本部の補助スタッフが無料で立ち上げ支援を行う。4日目以降もサポートを必要とする場合は、1日あたり2万5000円が発生する。
店舗物件や立地の制限はなく、4坪から開業可能だ。地方商業施設で11時間営業した場合、収益モデルは月商250万円。費用の内訳は原価75万円、1.8人分の人件費66万円、ロイヤリティ12万5000円、賃料30万円。そのほか、システム利用料や通信光熱費、固定費がかかる。それらの経費を差し引いた営業利益は約58万円で、営業利益率は約20%だ。なお、ロイヤリティは売上の5%だが、最低保証金額として5万円が設定されている。
研修は14日かけて行われ、沖縄本店でオペレーションや接客方法を実践で学ぶ。新店オープン時には地元メディアに取り上げられるよう、プレスリリースを配信する。また、認知度向上のための取り組みとして沖縄でフードトラックを導入。これまでイベント会場や商業施設、アミューズメント施設などに出店し、ブランディングを図ってきた。
同社の目標は、日本全国に出店すること。ただし、レモンの供給量に限りがあるため、1店舗ずつ確実に組み立てていく考えだ。
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