
リビスコ、果物本来の味にこだわった手作りジェラート 各都道府県につき1オーナー制を採用、3年で30店舗目指す
公開日:2025.04.10
最終更新日:2025.04.10
※以下はビジネスチャンス2025年4月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
素材本来の味を引き立てる製法にこだわった手作りジェラート「リビスコ」を展開するリビスコは、2024年7月にFC1号店となるひたちなか店をオープンした。初月は一日中行列が続く賑わいを見せ、開店から4カ月で年間での黒字を確定させたという。直営店は軽井沢店と銀座店の2店舗。ひたちなか店の盛況と今後について安田光雄社長に話を聞いた。
毎朝店舗でジェラートを製造
リビスコのジェラートは、自然なおいしさを新鮮なまま提供する。牛乳と生の果物をベースに、毎朝店舗で作っている。加糖を最小限にすることで果物の味を引き立たせている点に特徴を持つ。価格は1つ650円から。店舗ごとにその土地の特産品を使ったジェラートを商品化でき、ひたちなか店では夏場はメロンのジェラートを販売している。
同店はオープン直後、開店から閉店まで客足が途絶えなかったという。事前のマーケティングは本部がリリースとWEB 広告を行った。2023年に食べログ百名店に選出されていたこと、7月の繁忙期にスタートしたことから話題性に富んだ集客ができ、客足に繋がった。前期は直営店の2店舗で年間1億1000万円の売上があり、前々期比110%を達成。近年10%ずつ増加傾向にある。
コロナ明け以降、外国人観光客の購入が増えたという。
「日本の果物は外国の方に人気が高いです。季節によって違う果物が食べられるうえ糖度が高い。日本では果物の露店はあまりなく、気軽に食べる機会が少ない中、果物を使ったジェラートはひとつのソリューションになっています」(安田光雄社長)

尖らせた盛り付けが特徴のジェラート
ジェラート以外の物販も可能
開業費用は1200万円が目安となる。加盟金が200万円、物件取得費が200万円、内装工事費が100~500万円、ジェラートマシンが500万円、ショーケースや冷蔵庫・冷凍庫が200万円。内装工事費は居ぬき物件かスケルトンかによって大きく変わる。また、ジェラートマシンはリースすることが可能で、その場合は初期費用を抑えて開業することができる。加盟後、1カ月間の研修では運営の基礎と、ジェラートの作り方と盛り付けを学ぶ。
月商は季節によって変動する。夏場は単月で1000万円ほど、冬場は200万円ほどの売上を見込んでいる。ランニングコストは原価が18~20%で、家賃が25万円ほど、ロイヤリティが売上の5%。そのほか人件費や光熱費がかかり、冬場の200万円の売上の場合、手元に残る利益が0~100万円ほどになる。冬場は客数が減ることから、オーナー1人で店舗を回すことも可能で、人件費を削減できる。
オーナーの裁量でジェラート以外の物販も可能。たとえばコーヒーやホットドッグ、クリスマスケーキなどを販売することで、冬の売り上げの落ち込みをカバーできる。
今後、FC展開は各都道府県につき1オーナー制を採用する方針だ。出展数を抑えることで、味の質を保ったままFC展開をすることが狙いだ。3年で30店舗増を目指す。
リビスコ
リビスコ:東京都中央区
安田 光雄社長(69)
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