【LUUP(ループ)】電動マイクロモビリティのシェアリングサービスを展開
公開日:2024.01.15
最終更新日:2024.01.15
※以下はビジネスチャンス2024年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
全国8エリアに広がり2年半でポート数は5100カ所超に
Luupは、2020年5月から電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」の提供をスタート。開始当初は電動アシスト自転車のみのシェアだったが、2021年4月より電動キックボードのシェアも開始。現在はこの2車両を選んで利用することができる。同社ではこのポートの設置場所を省スペースの土地活用として提案している。
デッドスペースを活用 導入コストは0円
電動マイクロモビリティとは、電力で動くコンパクトな乗り物のことで、電動自転車や電動キックボード、ミニカーなどが該当する。
LUUPでは、電動アシスト自転車か電動キックボードの利用を基本利用料30分200円(ただし、一部地域を除く)で提供している。利用者は専用アプリからポートを検索し、乗りたい車両を予約。予約したポートまで来たら、車両のQRコードをアプリでスキャンし、目的地となるポートを設定。車両に乗り目的地ポートまで到着したら、ポートの枠線内に停車したことがわかるよう写真を撮影すると、決裁に進み利用完了となる。
目的地ポートを設定するのは、ポートごとに車両のキャパシティが決まっているため、空いているポートにしか停めることができないようにするためだ。こうすることでポートから車両のはみ出しを防いでいるという。
同社は〝街中を「駅前化」するインフラをつくる〞ことをミッションに掲げており、現在は東京や横浜、名古屋や大阪、京都などの8都市圏で、「ポート」と呼ばれる駐輪所を5100カ所以上設けている。2025年にポートの数を1万カ所にすることを目標にしており、ポートの密度を高めることで、ユーザーの利便性をさらに上げることを考えている。
ポートのキャパシティは4〜5台のスペースが多く、土地の所有者は、自動販売機を置くかどうかといったケースで検討することが多い。現在はアパートやマンションなどの集合住宅や店舗、オフィスビルなどの一部スペースを利用して設置されているという。
「マンションの住民から『置いてほしい』という声を聞いて問い合わせが来て、設置が決まることもあります」(同社)
同社からはポートの設置場所提供者に対し、立地や面積に応じた月額の賃料を支払う。ポートの導入コストは同社がすべて負担するため、提供者はスペースの確保のみでポートを設置することが可能だ。そのため、従来は使い道のなかったデッドスペースの活用も期待できる。
今年7月に道路交通法が改正されたことで電動キックボードの規制が緩和されたこともあり、さらに電動キックボードの利用者が増加することが予想されている。電動マイクロモビリティの発展は目覚ましく、同社でも将来的には高齢者が利用できるユニバーサルデザインに対応したモビリティの導入も目指していく。
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