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【メルカリ ハロ】「マーケットプレイス」「フィンテック」に続く

公開日:2024.06.15

最終更新日:2024.06.15

※以下はビジネスチャンス2024年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

第3の柱に成長することを期待

メルカリ ハロ メルカリ (東京都港区) 執行役員CEO Work 太田麻未氏

 メルカリ(東京都港区)が3月6日よりスタートさせた「メルカリ ハロ」の登録者が、僅か16日間で100万人を突破した。同社は今後も、店舗やエリア、機能を続々とアップデートし、利用者のライフスタイルに合わせた柔軟な時間の使い方・多様な働き方を提供していきたいという。

 

 

 

 

 同社はサービス開始当初から、ファミリーマート・日本郵便など4万か所以上で求人を公開している。現在は首都圏の1都3県だが、早急に全国へ拡大させていく考えだ。
 専用アプリはもちろん、個人間売買プラットフォ―ム「メルカリ」のIDをそのまま使用可能だ。本人確認・銀行口座を登録済みであれば、面接・履歴書不要で最短1時間から働くことができる。給与も最短即日振り込みで受け取ることが可能だ。今後、デジタル給与払いが可能になれば、同社の「メルペイ」での支払いも計画しているという。
 同社の強みは「メルカリ」で約2300万人の月間利用者がいること。通常、専用アプリを使用する際は、会員登録→本人確認→認証といったプロセスを経るため、手間がかかる。同社は「メルカリ」を通じて既に本人情報や銀行口座などが登録されている。従って利用者にとってのハードルは低い。
 太田麻未執行役員は話す。「スポットワーク経験者はもちろん、初めての人も、慣れ親しんだ『メルカリ』を通じて、お買い物をする感覚で、気軽に仕事を始めることができます。スポットワーカー市場は2035年5月現在で約1000万人にまで拡大しています。市場拡大を考えれば『メルカリ』利用者のうち、約750万人は潜在的なスポットワーカーになると考えています」。
 そのため同社は、更なる使いやすさを追求し、スポットワーク市場の拡大を担っていきたいという。
 同社では、このサービス開始前より、事業所に対して労務管理や人事管理についての現状をヒアリングしてきた。人手不足や働き方の多様化を背景に、事業所側も仕事の分断が必要となり、レギュラーではない雇用形態でのリカバリーが求められている。事業所の多くは理解しつつも、何をスポットワーカーに任せればいいのかわからないという。こうした課題感を「メルカリ ハロ」で解消できるよう提案していく。
 同社はこの「メルカリ ハロ」を「マーケットプレイス」、「フィンテック」に続く第3の柱に成長させることを期待している。
 メルカリは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」をグループミッションとして掲げている。もともと同社は、個人間売買プラットフォーム「メルカリ」によって、世界中の個人と個人をつなぎ、誰もが簡単にモノの売り買いを楽しめるマーケットプレイスを創出してきた。
「メルカリ ハロ」では、このミッションに沿って「働く」をより気軽なものとして、「一人ひとりが持つ時間やスキル、価値を循環させることで、それぞれの好きなことや、やりたいことの実現を後押ししていきたい」(太田氏)という。

「メルカリ」利用者の潜在的ニーズは約750万

 

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