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【ニューヨークFCツアー】アメリカのFC事情

公開日:2024.09.02

最終更新日:2024.09.03

※以下はビジネスチャンス2024年10月号から抜粋した記事で、内容は掲載時の情報です。

アメリカのFC事情

I.Fujita International 藤田一郎社長

 当ツアーでは、コーディネーターの藤田一郎氏による米国FC講座が開催された。そのときの内容を一部抜粋し、米国のFC市場とFCトレンドを簡単に紹介する。

米国FCの5大トレンド

 日本の倍の国土と2倍の人口を擁するアメリカ。FC市場規模は日本の6倍の150兆円で、市場性の高さに期待がかかる(下表参照)。移民が多く多様性に富んだ環境から、ヨーロッパやアジア発のブランドも受け入れられやすい。さらに現在は円安が後押しし、アメリカ進出を希望する日系企業が急増している。
 そんなアメリカで、トレンドのFCビジネスが5つある。「健康・フィットネス」「介護サービス」「ドライブスルー」「ペット関連サービス」「アジアンフード」だ。介護サービスは、米国の高齢化社会の進行によりトレンドイン。再生医療や整体クリニックを含む健康・フィットネスは、アメリカ人の健康意識の高まりや運動不足解消の手段として注目を集めている。ドライ ブスルーは、コロナによりテイクアウト中心の食生活に変化したことで今でも根強い人気を保っている。ペットホテルやグルーミングを含むペット関連サービスは、昨今のペット人気とビジネスにおける利益率の高さが相まって急拡大している。日本食や韓国料理を含むアジアンフードは、アジア系アメリカ人の台頭により需要が増大。小売店ではアジアンフードコーナーが常設されたほか、アジア系レストランも増加傾向にある。

米国で和食ブーム到来か

 米国内のレストラン・カフェの店舗数は、23年時点で約90万店とされている。米国レストランのカテゴリー(図1)を見ると、米国内で最も多いのが同国発祥のアメリカ系レストラン。これには、他ページで紹介する「Apple bee’s」などが含まれる。アジア系レストランは、3番目に多いステーキハウスと拮抗している。アジアンフードはアジア系アメリカ人に支持されてきたが、近年その人気はミレニアル世代にも拡大し、新たな外食トレンドになっている。
 こうした背景から、米国内で日本食の需要が高まっている。アメリカで圧倒的人気を誇る日本食は寿司で、日本食レストランのカテゴリー(図2)を見ても、寿司屋が7割以上を占めている。アメリカで寿司は日常的に親しまれており、その市場規模は5兆円にも上る。また近年、目覚ましい成長を遂げているのがラーメンだ。アメリカのラーメン店にはバーカウンターが設置されていることが多く、サイドやデザートメニューも充実している。3500円ほどの高単価が見込めるため、日本の3倍の年商を叩き出す店舗も多数存在する。そのほか焼肉やおにぎり、うどんや豚カツなどもアメリカで成功する可能性を秘めている。

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