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【お酒の美術館】わずか2.5坪から出店できるカジュアルバー

公開日:2024.10.24

最終更新日:2024.10.24

※以下はビジネスチャンス2024年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

コンビニや駅構内など社会インフラ施設とコラボ

お酒の美術館 NBG(京都市中京区) 冨士元 明仁社長

 2017年にオープンした「お酒の美術館」は、1杯500円からとリーズナブルな価格でお酒を提供するカジュアルバーだ。厨房不要で2.5坪から出店できる低投資型パッケージを強みに出店加速し、この1年間の増加率は1.52倍を記録。コンビニや駅構内、空港の併設出店も推進しており、現在は直営4店、FC96店の100店を展開している。

 

 

 

厨房不要の軽飲食業態

「お酒の美術館」は、オールドボトルを含むウイスキーを中心に、ワインや日本酒など多種多様な酒を扱うカジュアルバーだ。誰でも気軽に立ち寄れるバーを実現するため、ノーチャージで1杯500円からドリンクを提供している。同店はリーズナブルな価格設定と多様な出店形態で店舗数を伸ばしてきた。
 また、同店は軽飲食扱いとなるため厨房を必要とせず、冷蔵庫と電子レンジがあれば営業できる。最小2.5坪で出店した実績もあり、売店の跡地や既存店の一角を利用して出店したケースも多い。主な出店場所は、京都や大阪、銀座といった観光地の路面店や駅、空港内やコンビニの一角を利用したコンビニバーとり、出店も加速。24年3月末時点で前年比約1.5倍の増店を実現した。

オールドボトルも商品とするため在庫が資産となる

営業利益43%も可能

 初期投資は研修費含む加盟金300万円、保証金50万円、物件取得費約200万円、工事費・厨房機器約700万円、開業備品約45万円、酒類の初回納品約90万円、合計1385万円だ。
 15〜24時営業で日稼働した場合、月商は180万円を見込んでいる。独自の仕入れルートで一般的な流通価格よりも安く調達できることやフードロスがほぼないことから、原価率は23%を実現。8坪以下で開業できるため、ワンオペレーションも可能。人件費は25%に抑えられる。賃料は13%で、そのほかロイヤリティ10万円とその他雑費が発生する。営業利益は、店長を雇う場合はおよそ50万円(26%)、オーナーが店頭に立つ場合はおよそ80万円(43%)となっている。
 同社は初心者でも開業できるよう、1カ月の研修を実施している。内容は、バーテンダーの所作や服装、お酒の知識といった座学と集客のためのSNS 講習、そして技術研修だ。オープン前後約2週間は本部スタッフが立ち上げ支援を行う。同店では豊富なアルコールメニューを扱うため、スタッフが手順を確認しやすいよう独自の動画も公開している。
 同社は今年9月、大阪高槻に酒の流通拠点となる酒販店をオープン。盤石な物流体制を築き、2030年の1000店舗展開を目指している。

 

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