【リノスペ】キッチン特化型のレンタルスペースFC
公開日:2024.02.14
最終更新日:2024.02.14
※以下はビジネスチャンス2024年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
低賃料のワンルームマンションで開業可能
オールドが展開する「リノスペ」は、キッチン特化型のレンタルスペースFCだ。同社の竹越達哉社長がコロナ禍でのレンタルスペース需要の高まりに目を付け、事業をスタートさせた。ワンルームマンションという小規模スペースで開業できることから、初期費用が安く、利益率も高い点が特長となっている。
撮影もできるレンタルキッチン
リノスペは、東京や大阪、名古屋で46スペースを展開するレンタルキッチンブランドで、調理ができる小規模なレンタルキッチンの提供をメインにしている。
近年、SNSに料理を投稿する人たちが増加しており、見栄え良く撮影ができるキッチンスペースのニーズが高まっているという。しかし、これまで10人以下の少人数で使えるようなレンタルキッチンが世の中になく、見栄えを意識した料理撮影に適切な場所がなかった。
竹越代表はそこに目を付け、撮影用のライトや三脚などの機材を備え、一人でもYouTube 撮影や写真撮影ができるレンタルキッチンの提供を思いついたという。
「私はもともと飲食店の経営で失敗をした経験があるのですが、レンタルスペースは飲食店と違い、仕入れコストや在庫ロスもない。さらに、無人でやるため人件費は掛からず、ワンルームの上、空中階を使えるため賃料も安い。飲食店経営経験から見た時に、勝算の高い最高のビジネスだと思ったのです」
実際、家賃14万5000円のマンションをリノベーションしてレンタルスペースとして貸し出したところ、売上が70万円で35万円の粗利益を生み出したという。同物件のリノベーションに掛かった費用は約300万円だったことから、結果的に1年以内で投資回収を実現した。
本部が運営を代行し人員は不要
同社がリノスペ事業を開始したのは2019年7月。直後にコロナ禍に直面したが、少人数での飲食需要も高まっていたことから利用者が増加。日中はSNSの撮影目的や料理教室などの間借りのビジネス利用がメインとなり、19〜24時の時間帯は飲み会需要を取ることで、集客が途絶えることがなかったという。
2023年2月からはリノスペのFC事業をスタート。これはレンタルスペースのオーナーとなることで、利用料から収益を得ていく仕組みだ。具体的には、本部がレンタルスペースの物件探し、運営までワンストップで代行。FCオーナーは、開業費用や内装費用を負担することが主な役割だ。
開業時の初期費用として、加盟金が100万円、家具備品が80万円、床や壁、天井や造作家具などの内装費が300万円の合計480万円となっている。またレンタルするワンルームの相場は8万円程度で、この物件取得費が50万円ほど。すべてを含めて530万円強で開業可能だ。
レンタルキッチンは基本的に1時間3000円で貸し出しており、月間740時間のうち80時間、つまり13%の稼働で損益分岐を超す計算となっている。
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