【セイワパーク】キャッシュレス化で業務効率向上
公開日:2024.05.02
最終更新日:2024.05.02
※以下はビジネスチャンス2024年6月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
狭小スペースで収益化を可能に
九州を中心に約300カ所で「セイワパーク」を運営。一般社団法人日本パーキングビジネス協会の理事長を兼任している清家政彦社長に今後の戦略を聞いた。
市場の変化に即対応
同社が展開するコインパーキングの管理運営事業は、土地オーナーから土地を一括借り上げし、駐車場の建設から管理運営を実施するというものだ。40年以上、立体駐車場や自走式駐車場など多様な駐車場の企画、設計、建設を手掛けてきた実績がある。そこで培ったノウハウを駆使してその土地に合ったコインパーキングの施工方法や、フラップ・ゲートなどの設置機器を提案。開設後は集金業務や機器のメンテナンスなども同社が実施し、土地オーナーに固定賃料を支払う。また、売上の全てがオーナーに帰属する業務委託方式や売上額に応じて所定の割合で利益を分配する利益分配方式といった契約もあり、土地オーナーにとって一番良い運営方法を提案している。
同社は、近年のキャッシュレス化の波に対して、一早くQR決済を導入した。今後は、駐車場業界もアプリの利用が活発化する見込みで、エンドユーザーはアプリで駐車場を探し、決済まで完了するようになる。この変化はエンドユーザーの利便性が高まる上、事業者にとってもメリットが大きい。また、フルキャッシュレスのコインパーキングが普及すると、集金のためのフラップやゲートなどの設置が不要となる。事業者の集金やメンテナンス業務がカットされ、業務効率が格段に向上。小台数のコインパーキングでも収益が見込めるようになるという。そのため、今後は同業者間での連携を取り、業界内のキャッシュレス化とアプリの普及を進める。さらに5坪〜10坪あれば1台駐車できることから、立地の良い狭小スペースを持つ土地オーナーにアプローチを行い、東京・大阪のエリア拡大を強化していく。
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