【スマイルカーズ】直近1年でFC35店を出店し、増加率4.98倍を記録
公開日:2024.10.24
最終更新日:2024.10.24
※以下はビジネスチャンス2024年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
SNS活用とパートナー制度の両輪で集客からリピーター確保まで実現
スマイルカンパニーが展開する無店舗型中古車買取専門店「スマイルカーズ」は、2022年10月にFC展開を開始。現在は54店舗まで拡大しているが、23年4月~ 24年3月までの1年間でFC35店舗を増店し、前年からの増加率は4.98倍を記録。本特集内の店舗増加率ランキングでも1位に輝いた。差別化が難しい中古車買取事業において、いかにして加盟店の心を掴んでいったのか。同社の山野俊介社長にその秘訣を聞いた。
SNS活用とパートナー制度の両輪で集客からリピーター確保まで実現
スマイルカンパニーが展開する無店舗型中古車買取専門店「スマイルカーズ」は、2022年10月にFC展開を開始。現在は54店舗まで拡大しているが、23年4月~ 24年3月までの1年間でFC35店舗を増店し、前年からの増加率は4.98倍を記録。本特集内の店舗増加率ランキングでも1位に輝いた。差別化が難しい中古車買取事業において、いかにして加盟店の心を掴んでいったのか。同社の山野俊介社長にその秘訣を聞いた。
SNS発信が顧客と加盟の獲得に貢献
山野俊介社長はもともとホンダのディーラーに長年勤めていた経験を持つ。副業として車買取業を始め、軌道に乗り出したことから独立を決意した。そうして2022年1月に生まれたスマイルカーズだが、加盟店を惹き付けたポイントは大きく2つある。
1点目がSNSの積極活用だ。山野社長自らが継続的に学んできたSNSによる発信方法を研修で加盟店に提供。加盟オーナーたちがそれぞれInstagramやXで自店舗の情報を発信する。SNSを通じて直接ユーザーから問い合わせがくる頻度はそこまで高くないが、WEB上での露出度が高くなることで、ユーザーに対して潜在的な認知が進んでいるという。特に同社のような無店舗型の場合、警戒心を持つユーザーもいるが、WEBで全国に広がっていることを知り、面談時もスタート時から距離の近さが保てるという。
また創業当初から、YouTubeチャンネル「スマイルカーズch」の運営も本部でスタート。日々の仕事内容や買い取り実績、オーナーの声などを紹介することで、エンドユーザーの集客はもちろんのこと、FC加盟の問い合わせにもつながっているという。
地域に拡がるパートナーの存在
そして2点目が、同社独自の「パートナーシップ制度」の存在だ。これは本部が加盟オーナーそれぞれにパートナーを集めることを推奨し、副業として紹介業だけ取り組みたい人を集める制度。紹介時には、買取成立時の粗利の数パーセントを支払う形になっている。
このように様々な方法で顧客獲得を実現しているが、「リピーター」の確保にも同社の特徴が現れている。前述のSNSを活用することで、顧客の囲い込みにも取り組んでいる。
具体的には本部が運用する公式LINE上で、ユーザーに対して定期的に配信する。配信の最後に、紹介でアマゾンギフト券1万円贈呈の案内を送り、ユーザーからの紹介を促している。一度買い取りをしたユーザーは、すぐにスマイルカーズを利用することはないが、できる限り長期にわたって接点を持つことでリピーター率を高めることに成功している。
同FCの開業初期費用は、加盟金150万円、備品10万円、初月広告費10万円、運転資金300万円の合計470万円が目安となる。月の固定費は、ロイヤリティ5万円、システム利用料1万5000円の計6万5000円。
昨今は残価設定クレジットを利用して車を購入するケースが増え、3〜5年と短いスパンで車を買い替える人が多い。そのため高年式で走行距離が少なく、利益が出る中古車の買い取りがしやすくなっており、車買取業者には有利な状況となっている。
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