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【システムパーク】企画から管理業務まで一気通貫

公開日:2024.01.30

最終更新日:2024.01.31

※以下はビジネスチャンス2024年2月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

運営方法が選択できる手離れの良いコインパーキング事業

システムパーク (日本システムバンク : 福井県福井市・東京都渋谷区) 左 : 営業企画部 次長 神林 大祐 氏(42) 右 : 営業企画部 部長 大森 健 氏(56)

 1996年7月に福井県福井市で創業した日本システムバンク。当初はコインパーキングに関わる機械の販売をしていた。現在はコインパーキング運営、機器の販売、メンテナンス事業をメインに展開している。同社運営の駐車場「システムパーク」は子会社による運営を含め、全国約1200か所で展開する。2023年4月には名古屋証券取引所メイン市場に上場を果たし、コインパーキングの付加価値の向上のため進化を続けている。

 

 

 

安価に導入できるキャッシュレス対応アプリ

 駐車場業界は、メンテナンスを別会社へ委託することが多いが、同社ではコールセンターとメンテナンス業務も行っている。そのため、現場でトラブルが起きた際の復旧や連携の対応が他社よりも早い。こうした一気通貫な業務体制が同社の特徴である。また、キャッシュレス対応希望の利用者とオーナーに利便性があるアプリ「SmooPA」をグループ会社が開発。キャッシュレス決済をはじめ、空いている駐車場の検索やポイントを貯めて使うこともでき、現在は4000事業地で導入済だ。一方、オーナー側は、キャッシュレスを導入することで集金業務が減るため、管理コストの削減に繋がっている。オーナーが支払うアプリの利用料金は月額1500円。通信料・機械内の端末のレンタル代などは別途かかる。他社のキャッシュレスサービスは、4000〜5000円。キャッシュレス用の端末を別途買う場合だと約30〜40万円かかるため、より安価に導入しやすくなっている。

2種類から選べる運営方法

 多くの業者は、土地を借り上げて本部が運営する方法か機械販売のみが多く、運営方法を選択できるケースは少ない。その点、同社は土地のオーナー自身が運営する「じぶんで経営」と同社が土地を借り上げて運営する「おまかせ経営」の2種類を用意。実際は「おまかせ経営」として借り上げを希望するオーナーが多いが、利益の最大化となるよう選択余地を残している。「じぶんで経営」を選んだ場合、オーナー業務は集金と清掃のみ。現場のトラブルは同社のコールセンターで24時間受付をするため、手離れがいいビジネスと言える。
 初期投資は次の通り。自動車10台が置ける場合、看板、精算機、フラップ板などの機器と工事代で約400万円。必要な広さは、自動車が3〜4台停めることができる平米以上を推奨している。
 今後の事業計画では、シェアサイクル、カーシェアやEVカーの充電の拠点を検討しているほか、駐車場の売り上げ予測をデジタル化し、売り上げが最大化する方法を取り入れる。こうした展開することで、オーナーに情報を提供し、売り上げと収益が上昇する取り組みをしていく。

フラップレスを推進して駐車しやすくしている

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