【Trail inn】空間を拡張できるトレーラーハウスを開発
公開日:2024.08.03
最終更新日:2024.08.05
※以下はビジネスチャンス2024年8月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
特許工法と自社工場を武器に投資用ホテルを展開
同社は2005年に創業。FC本部として加盟店の営業支援や高気密断熱材、水廻りユニット、ユニット建築物などの提供をしている。建築の工法開発に力を入れており、現在では、約20項目の工法特許を取得。2021年からは、栃木県那須塩原市でトレーラーハウスを活用したホテル「Trail inn」の運営を開始。現在では秋田、岩手、埼玉などで10施設224室をオープンしている。
高品質なトレーラーホテル
物件を保有すると、固定資産税など継続的な支払いが発生する一方、トレーラーハウスは車両扱いとなるため、自動車税は発生するが、不動産に関わる税金は不要。また、償却期間に関しても建築物が年以上かかるのに対し、トレーラーハウスは4年。こうした経済的メリットに加え、移設自由なトレーラーハウスは新たな土地の有効活用法として注目を浴びている。
そうした中で、建築事業を手掛ける同社もトレーラーハウス事業に乗り出した。現在は投資用トレーラーホテル「Trail inn」の運営とトレーラーハウスの製造・販売「TRAILS」の2事業を展開している。特徴は、同社工場での製作により、木造の「2×4」工法、W断熱仕様と、高気密公断熱材住宅と変わらない高性能な品質を確保している点にある。同社は年の歴史の中で、約個の建築工法を開発してきた。たとえば、2011年の東日本大震災時には東北の加盟店の支援として、工場生産が可能な水廻りユニットと型枠兼用断熱材を活用し、低コストで短期間の施工を実現。快適さも兼ね備えたU&U住宅を開発し、地元の住宅提供に貢献した。
2021年にリリースしたトレーラーハウスホテル「Trail inn」にも同社の特許工法を活用しており、研究を重ね現在ではW断熱にして利用者の快適性を追求したトレーラーホテルを開発した。「Trail inn」は現在、投資用ホテルとして展開しており、投資家は1台640万円から購入可能。同社が年間借り上げて運営を行う仕組みだ。工業団地や工業地帯のロードサイドに施設を構え、出張者や出入業者、メンテナンス業者など長期滞在者をターゲットに、高稼働で安定的な収益が見込める。オーナーがトレーラーハウスを使った事業を検討する場合、ホテル運営に限らずトレーラーハウスのOEMの対応も可能だ。
拡張型のトレーラーハウスを開発
2022年、同社で特許工法を取得した拡張型トレーラーハウス「TRAILS EX」を発表した。トレーラーハウスのコンテナは20フィートの規格が一般的。宿泊利用として最大1〜2名までが空間的に限界であった。TRAILS EXでは現地で拡張することによって、従来の1室2人までの宿泊に対して、家族連れの3〜4人までの宿泊を可能とした。
今後は、2027年には「Trail inn」を1000室にすることを目標としている。また、これからも同社の持つ工場生産型の強みを活かして、トレーラーハウスを含む建築領域で新たな開発を続けていくという。
次なる成長を目指す
すべての経営者を応援する
フランチャイズ業界の専門情報誌
フランチャイズ業界唯一の専門情報誌として、毎号さまざまな切り口をもとに新興本部から大手本部までをフォーカス。またFCを自社の新たな経営戦略として位置付け、中長期的な経営を目指す経営層に向け、メガフランチャイジーの情報も提供しています。
次号発売のお知らせ
2024年12月23日発売
記事アクセスランキング
次なる成長を担うすべての起業家を応援する
起業&新規事業の専門情報誌
“起業のヒント” が毎号充実! “ビジネスチャンス” の宝庫です。
すぐにでも役立つ独業・開業・転業・副業サポートの雑誌です。
資金をかけずに始められる新しいビジネスの紹介、FC、経営・会社運営のノウハウなど、多くの経営者からの“起業のヒント”が毎号充実。