【ホワイトニングカフェ】若年層がメインユーザーのホワイトニングサロン
公開日:2024.11.12
最終更新日:2024.11.12
※以下はビジネスチャンス2024年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
歯科衛生士監修のもと知識を学んだスタッフがサポート
アユザックが展開する「ホワイトニングカフェ」は、歯のホワイトニング専門店だ。2015年10月に直営1店舗目が神戸でオープンし、現在は全国に60店舗(直営6店舗・FC54店舗)まで広がっている。これだけ増店した背景は、若年層に向けたサービスを展開し、新たな市場を開拓したことが要因だという。同社の佐藤和也社長に開業の経緯を聞いた。
20〜34歳の女性が7割
佐藤社長は自身がオフィスホワイトニングを受け、痛みや金額の高さなど負担を感じた経験からホワイトニングカフェの展開を思いついたという。
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行う専門的な歯のホワイトニング治療のことで、1回あたりの相場は1万5000〜3万円程度。平均して2〜3回の施術で歯が白くなったと実感できるといわれている。
佐藤社長は施術後にコーヒーや赤ワイン、カレーなどの飲食が制限され、知覚過敏の症状が出たが、期待していたほどの効果を感じられなかったと話す。
その後、サロンや専門店で店員から説明を受け、自分で施術を行うセルフホワイトニングに出会った。低価格で食事制限もない点に満足し、神戸にまだ出店がなかったため、自ら展開するに至った。
また低価格でサービスを提供することで、若い層への利用を促してオーラルケアを習慣化し、長く健康な歯を保つことに繋げてほしいと考えている。実際、ホワイトニングカフェのユーザーの7割は20〜34歳の女性で、初めてホワイトニングをする人たちが大半だ。
初期投資は800〜1000万円
ホワイトニングカフェは1回の利用料金を4980円に設定。4回1万8000円、8回3万3600円、12回4万6800円と、回数が増えるごとにお得になる回数券コースを用意している。一番利用が多いのは8回券コースだ。
最短30分で施術が完了し、施術前後に何も制限がないことから前後の予定を入れやすく、仕事帰り、買い物や出かけたついでに通うユーザーが多い。そのため「ついで通い」できる立地を推奨している。電車移動がメインの地域であれば、主要駅から徒歩7分圏内が理想だ。店舗の坪数は8坪以上、チェア数は2席以上から。オペレーションは2席まで1人でこなすという。
初期投資は、加盟金150万円、研修費40万円、保証金20万円、物件取得費90万円、内外装費220万円、什器費用40万円、マシン費用1台あたり110万円、運転資金150万円などで、計800〜1000万円を想定している。
収益モデルは月商180万円を想定。その場合の経費は家賃18万円、水道光熱費2万円、通信費3万円、人件費40万円、広告費18万円、商品費18万円、その他雑費5万円、ロイヤリティ22万円で計126万円。利益が54万円になる計算だ。
同社では、歯科衛生士監修でスタッフ教育にも力を入れ、オーラルケアについて学んだスタッフが施術のサポートをしている。また、オリジナルのホームケア商品の販売も強化しており、今後はより一層ユーザーの来店意欲を高めたいと話す。
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